七夕にマツダ「RX-7」が大集合! 歴史的ロータリー車が自然発生的に集まったワケ
7が連なる毎年7月7日には、マツダのスポーツカー「RX-7」のオーナーが、申し合わせたわけでもなく大黒PAやアクアラインの海ほたるに何十台も集まるといいます。この自然発生的なムーブメントは、インターネットが普及する前から起きていたというのですが、いったいどのような経緯で集まり始めたのでしょうか。
集会でもオフ会でもない。どこからともなく“セブン”が集まる日
7が連なり“セブンの日”と呼ばれる毎年7月7日、そしてその前後の週末には、7にちなみ全国各地でマツダ「RX-7」やロータリー車が集まるイベントが開催されています。
そしてクルマ好きの聖地として、いまや世界にその名を知られるようになった大黒PAやアクアラインの海ほたるPAでは、7月7日に自然発生的に“セブン乗り”(RX-7オーナー)が集まることがもう20年以上も続いています。始まった経緯とはどのようなものでしょうか。
RX-7とは、マツダが1978年から2003年まで製造していた純国産ピュアスポーツカーで、世界中のクルマのなかでも極めて珍しい、ロータリーエンジンを搭載していたモデルです。
RX-7の名前が付くのは1878年から2003年に販売されていた3つのモデル(SA型→FC型→FD型)で、発売時期および歴史は次のとおりとなります。
・1978年3月 サバンナRX-7発売(SA22C)
・1985年9月 サバンナRX-7フルモデルチェンジ(FC3S)
・1987年8月 サバンナRX-7カブリオレ追加(FC3C)
・1991年12月 アンフィニRX-7発売(FD3S)
・2002年8月 生産終了
RX-7の販売が終了したあとは、同じくロータリーエンジン搭載の「RX-8」が2003年3月に発売となり、2012年6月まで生産されていました。
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セブンの日当日、17時頃に大黒PAに行ってみましたが、すでに50台から60台ほどのRX-7が停まっていました。
車種はいろいろで、初代RX-7(SA型)から、2代目となるRX-7(FC型)。FC型のカブリオレモデルもあります。しかしRX-7の名前が付く最後のモデルとなったRX-7(FD型)が、台数としては圧倒的に多い印象です。
この集まりはいつからどのようにして始まったのでしょうか。10年前から毎年訪れているRX-7オーナーに聞きました。
「参加というよりは、フラッと立ち寄る感じですね。主催者がいるわけでもないので集会やオフ会といえる集まりでもないし。
長時間駐車でほかに停めたい一般のクルマに迷惑を掛けないように、混雑しているようであれば、大黒に行くのは自粛しようというクルマも増えています。
過去3年、金・土・日と7月7日が週末だったので集まるクルマも多かったようですが、2020年は火曜日で駐車スペースも全体の半分くらいは空いていましたね」
オーナーの方々に話を聞くと、「今年初めて来てみました」という人もいれば、「今年で3回目です」という人や「10年前から」という常連も。
さらに探してみると、なんと25年近く前から来ているというオーナーも何人かいました。
千葉県在住のショウさんもそのひとりです。ショウさんはこれまで歴代のRX-7(SA型の初代、SA型のターボ、FC型の2代目、FD型の3代目)をすべて所有してきた、筋金入りのセブンオーナーです。
そして、現在は「RX-3」(日本名:サバンナGT)と、映画「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」で世界的に有名になったヴェイルサイドRX-7 フォーチューンの2台を所有しています。
ちなみにRX-3は、子どもの頃にお父様に連れられて出かけたサーキットで走りを見て「いかにも速そうなスタイルではないのに、240(フェアレディZ)よりも速くてびっくり!」というロータリー原体験があって、大人になって中古車雑誌で見つけたRX-3を当時(1990年)格安で購入したそうです。
ロータリーにハマるきっかけとなったクルマでもありました。
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