輸入車といえばコレ! メルセデス、BMW、アウディの「Dセグメント」を比べてみた
Cクラス、3シリーズ、A4の特徴をそれぞれ解説
それでは、ドイツ・プレミアムスリーのDセグメントモデルをそれぞれみていこう。
BMW「3シリーズ」
2019年、初代「E21」が登場してから数えて7代目となる新型「G20」3シリーズが登場した。
エンジンは2リッター直列4気筒ターボガソリンとディーゼル、3リッター直列6気筒ターボ、そして2リッター直列4気筒ターボに電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドも用意している。
これらは「320i」「320d」「330i」「M340i」「330e」というネーミングになっている。FRの典型的なレイアウトであるが、前後の重量バランスが50:50になるように重いバッテリーをトランクに移すなど、お金をかけて作っている。
それはハンドリング性能と乗り心地性能の両方を、高いレベルに持っていくためだ。「xDrive」という4WDモデルでも50:50を実現している。
足の動きでトランクリッドを開閉することができるセンサーの装着も早かった。今はリバースアシストで記憶している50mのハンドル操作をやってくれるのもおもしろい。ギミックのようなものだが、実用上でも役に立つ。
長距離ドライブが多いならディーゼルの320d、オールマイティなのはガソリンの320iがお勧めだ。雪国の人にはxDriveも魅力だろう。
BMW「3シリーズ」セダン(320i)
全長×全幅×全高=4715mm×1825mm×1440mm
ホイールベース=2850mm
メルセデス・ベンツ「Cクラス」
バシッと閉まるドアの音で、走り出す前から車内には安心感が漂う。ここはSクラスと変わらない品質感を出しているから、Cクラスの人気も衰えない。
BMW3シリーズと同じく典型的なFRレイアウトであるが、BMWほど重量バランスにはこだわっていない。ややフロントヘビーにすることで直進性を上げているからだろう。
Cクラスのエンジンは1.5リッター直列4気筒ターボ、2リッター直列4気筒ターボガソリン、ディーゼル、48VのBSG(ベルトドリブン・スタータ・ジェネレータ)を装備した「C350e」もある。さらにメルセデスAMGと呼ばれるスポーティバージョンは、3リッターV型6気筒ツインターボ、4リッターV型8気筒ツインターボなども用意されている。
1.5リッターターボの「C180」でも9速ATで十分に走るが、余裕が欲しいなら「C200」だ。最近出たローレウスエディションはスポーティ派に向けたバージョンだ。もちろん最高出力476psを発生するメルセデスAMG「C63S」になると別次元のクルマになる。
メルセデス・ベンツ「Cクラス」セダン(C200ローレウスエディション)
全長×全幅×全高=4705mm×1810mm×1425mm
ホイールベース=2840mm
アウディ「A4」
フォルクスワーゲングループとしてプラットフォームの共通化を進めると、このA4も横置きエンジンになってもいいころなのだが、いまだに縦置きエンジンにこだわっているところがプレミアムブランドらしくて良い。
FWDベースなので、コーナリングではフロントヘビーのネガティブな部分が出そうだが、普通に走っているぶんにはそれに気づかせないように出来上がっている。
クワトロの場合もフロント40%、リア60%という駆動力配分にして、フロントヘビーによる曲がりにくさを出さないように努力している。
エンジンは1.4リッター直列4気筒ターボ、2リッター直列4気筒ターボ、3リッターV型6気筒ターボと、こちらもバラエティに富んでいる。V型6気筒搭載車は、A4から名前が変わって「S4」と呼ばれる。
ベースモデルとなる「A4 35 TFSI」のFWDも悪くないが、どうせアウディに乗るなら「A4 45TFSI クワトロ」を選ぶのをオススメする。
アウディ「A4」セダン(A4 35 TFSI)
全長×全幅×全高=4750mm×1840mm×1430mm
ホイールベース=2825mm
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