日産現行「フェアレディZ」が6/14で販売終了!? 改良or次期型を示唆?
日産のFRモデルの今後はどうなる?
かつて国産FRモデルは、各自動車メーカーでラインナップされるほど定番でした。しかし、最近ではFFレイアウトを主軸とする共通プラットフォームが主流となり、FRモデルが減少傾向にあります。
トヨタのFRモデルとしては、2018年に「クラウン」を15代目にフルモデルチェンジしていますが、日産においては、フーガが2009年、シーマが2012年、スカイラインが2014年以降フルモデルチェンジされていないのが現状です。
マイナーチェンジや改良では、2020年6月にコンパクトFRスポーツセダンのレクサス「IS」をビッグマイナーチェンジ、スカイラインも2019年7月にビッグマイナーチェンジをおこない大きな話題となりました。
スカイライン、フーガ、シーマの3車種は、日産の大型FR車用プラットフォームである「FR-Lプラットフォーム」を用いて開発され、エンジンやレイアウトなどを共有しています。
FR-Lプラットフォームは、1999年にカルロス・ゴーン氏が日産に赴任した後の2001年に登場した11代目スカイラインなどから採用されました。その後もプラットフォームは改良を加えられながら現行スカイラインにも用いられています。
しかし、2010年代以降に多くの自動車メーカーがプラットフォームを刷新したことを考えると、FR-Lプラットフォームが古くなっていることは否めません。
例えば、トヨタはトヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ(TNGA)に基づいたFR用「GA-Lプラットフォーム」を前出のクラウンから採用、マツダは2019年5月にFRと直列6気筒エンジンを組み合わせた「ラージアーキテクチャー」を発表、ハンドリングや安全性といったクルマの基本性能の改善を進めています。
このような状況のなかで、残る日産FRセダンはどのような販売状況にあるのでしょうか。日産の販売店スタッフは、以下のように話しています。
「FRセダンとしては新型スカイラインがもっとも問い合わせや商談が多い車種となります。ハイブリッドモデルはプレミアムセダン、ガソリンターボモデルはプレミアムスポーツカーという異なるキャラクターを持ち、幅広いお客さまにおすすめできます。また、やはりスカイラインというネームバリューで興味を持っていただくことが多くあります
フーガはゆったりとした乗り心地や高級感をお求めになるお客さまから根強い人気があります。シーマは価格や用途がほぼ法人用となりますので、一般のお客さまがお求めになることはほとんどありませんが、以前から日産車を乗り継いでいらっしゃる企業などに需要があります」
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現在、日産のコンパクトカー用に「Vプラットフォーム」、ミニバン用に「Cプラットフォーム」などがありますが、その多くはFFレイアウトとなっています。
FFはFRに比べて部品点数が少なく生産工程を短縮できるほか、FRよりもレイアウトの自由度が高いため、さまざまなボディサイズ・タイプで共有可能です。
一方で、FRレイアウトは根強い人気があり、大排気量車やスポーツカーなどではFRレイアウトが採用され続けています。
2021年に登場すると見られる次期型フェアレディZでは、新たなFRプラットフォームが採用されるのか期待したいところです。
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