ヒットしたのは過去の栄光か!? 一時は人気があったけど生き残れなかった車5選

「選択と集中」によって生き残れなかった軽トラの名車とは

●スバル「サンバー」

惜しまれつつ生産を終えた軽商用車の名車「サンバー」
惜しまれつつ生産を終えた軽商用車の名車「サンバー」

 スバル「サンバー」は、1961年に発売され、一貫してリアエンジン・リア駆動のRRを採用してきた軽商用車です。

 RRを採用したことで重量物が車体後部に集中したため、空荷時でもトラクションが保たれ、農道などの未舗装路でも走破性が高いと評されました。

 そして、1990年に発売された5代目からは、軽商用車ながらも直列4気筒エンジンの採用と、上位グレードではスーパーチャージャーが搭載されます。

 1999年に発売された6代目のスーパーチャージャー仕様は、中低速域のトルクを重視したセッティングで最高出力58馬力を発揮。

 4輪独立サスペンションと相まって「農道のポルシェ」の愛称で親しまれました。

 また、サンバーは軽貨物運送業向けに特化して改良された、通称「赤帽サンバー」が設定されるなど、プロからも絶大な信頼を得ていました。

 2011年にはバンとトラックを合わせて約6万台が販売されていたサンバーですが、スバルは登録車の開発に注力するために、2012年に軽自動車市場からの撤退を決め、サンバーの生産を終了。

 現在は、スバルが販売する軽自動車のすべてがダイハツからOEM供給されています。

●ダイハツ「エッセ」

シンプルなベーシックカーとして秀逸なモデルだった「エッセ」
シンプルなベーシックカーとして秀逸なモデルだった「エッセ」

 ダイハツは2005年に、「エコロジー」「エコノミー」を追求したスタンダードな軽自動車「エッセ」を発売しました。

 外観は安定感のある台形スタイルを基本とし、水平基調のボンネットデザインで車両感覚がつかみやすくし、Aピラーの角度を立たせて乗降性を良くするなど、「イージードライブ」をコンセプトにしています。

 内装ではインパネ上に配置したセンターメーターと、ドアやピラーのトリムを省いて外装色の鉄板をむき出しにしたことが特徴で、シンプルながらもポップな印象です。

 搭載されたエンジンは58馬力を発揮する660cc直列3気筒自然吸気のみとされ、トランスミッションは5速MT、3速AT、4速ATを設定。

価格はもっとも安価な「ECOグレード」(5速MT)では68万2500円(消費税込)と、戦略的な価格設定となっていました。

 エッセは大ヒットとまではいきませんでしたが、コンスタントに年間3万台から4万台を販売しており、一定の人気を保っていましたが、よりエコなスタンダードモデルの「ミライース」にバトンタッチするかたちで、2011年に販売を終了します。

※ ※ ※

 一般的に販売終了となるクルマは、極端に売れなくなって、市場でのニーズも低下したモデルです。どのクルマも月販目標が設定されているので、ひとつの目安になります。

 ただし、サンバーやエッセのように決して人気が無くなったわけではなく、メーカーの戦略によって生産終了が決まることもありますが、非常にレアなケースです。

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