フルエアロ覆面パトのカムリ爆誕!? ハイブリッド初採用の異色なパトカーがSNSで話題に

覆面パトカーといえば、交通違反などを取り締まりするべく、市販されているセダンと同じような目立たない存在というイメージでしたが、2020年5月頃にフルエアロ仕様のトヨタ「カムリ」が警視庁に導入されていたとSNSなどで話題となりました。どのような覆面パトカーなのでしょうか。

ハイブリッド車は初採用!? 珍しさ満点のカムリとは

 ところで、このカムリの覆面パトカーはスタイリング以外にも大きな驚きがありました。それは交通違反の取り締まり用パトカーとしては、初めてのハイブリッドカーということです。

 これまで交通違反の取り締まり用の覆面パトカーは、クラウンなどハイブリッドがラインナップされる車種であっても、ハイブリッドではなくガソリン車をベースとしていました。

 ところカムリはハイブリッド専用車。覆面パトカーのためにガソリン車(海外向けには存在する)を用意するとは思えません。

 フロントフェンダーやトランクリッドにハイブリッドを示すエンブレムが備わり、前後のトヨタエンブレムもハイブリッドを意味するブルーが添えられたタイプなので、パワートレインはハイブリッドと考えるのが自然でしょう。

トヨタのハイブリッド車の証となる青いトヨタマーク
トヨタのハイブリッド車の証となる青いトヨタマーク

 そんな変化からも、このカムリの覆面パトカーは、交通違反の取り締まり用覆面パトカーの歴史に残る車種といえるかもしれません。

 ちなみにFFの交通取り締まり用パトカーも珍しいですが、かつて神奈川県警などが採用していた日産「ティアナ」もFFでした。

 もちろん交通法規をしっかり守っているドライバーにとって覆面パトカーは、警戒する必要がないどころか、道路上の治安を守り安心を生んでいる頼もしい存在。

 しかし参考までにパトカーと見分けるポイントを挙げておくと、ルーフ後端にあるポールアンテナです。これは市販モデルには付いていません。

 そして右側にもあるマフラーのテールパイプ用スペースもポイント。ここはオプションで用意される「ドレスアップマフラー」を追加することで左右4本出しとなるのですが、それを装着していないパトカーは塞がっているので不自然さが否めません。そこには、後方へ向けたスピーカーが組み込まれているようです。

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【画像】覆面カムリのベースはコレ! WSをささっと見る!(20枚)

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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