エグ味が抜けてマイルド顔に! メルセデス・ベンツ「Eクラス・クーペ/カブリオレ」がフェイスリフト
ガソリン、ディーゼル両方にISGが備わった
パワートレインは、まず2.0リッターの4気筒ディーゼルターボユニットが、新世代のOM654M型に変更された。
またこのエンジンには、15kWと180Nmを発揮する48VのISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)が組み合わされ、さらにはブレーキエネルギー回生機能とコースティング機能を備え、一層ダイナミックな走りと大幅な高効率化を両立しているのだ。
このISGは、M256型の3.0リッター直列6気筒ガソリン・ターボ搭載モデルにも備わり、こちらは16kWと250Nmを発揮する。
これは、すでに昨年発表されたEクラス・セダン/ステーションワゴン/オールテレインから採用されている。
「EQブースト」と呼ばれるこの48Vマイルドハイブリッドシステムは、プラグインハイブリッド「EQパワー」およびバッテリーEV「EQモデル」とならび、メルセデスの電化ストラテジーの重要なパートであり、今後も一層拡大していくはずである。
また435psと520Nmを発揮する3.0リッター直列6気筒ターボに16kWと250NmのISGを組み合わせた強心臓を搭載するメルセデスAMG「E53 4マチック+」は、今回のフェイスリフトでLEDヘッドランプやフロントグリル、前後バンパー、20インチアルミホイールなどが新デザインとなり、エアロダイナミクスの改善に加えて一層ダイナミックなルックスを手に入れたほか、レッドのステッチが施されたスポーツシートやスポーツステアリングが新デザインとなっている。
さらに走行モードを切り替えるAMGダイナミック・セレクトのロータリー式のスイッチと、AMGダイナミック・セレクトとESPおよび4WDシステムを統合制御する、新しい「AMGダイナミクス・ビークル・ダイナミクス・コントロール」を搭載。
「ベーシック」「アドバンスト」、「プロ」の3段階で、ドライバーのアクションとセンサー情報に基づいて車両の挙動を予測し、より快適な、またよりダイナミックなドライビング体験を実現する。これはかなり興味深い機能といえるだろう。
デザインのリフレッシュや機能装備のアップデート、さらなるダイナミックな走り、一層の高効率化と、ますますクルマとしての魅力が高まったニューメルセデス・ベンツEクラス・クーペ/カブリオレは、ヨーロッパでは2020年秋にデリバリーを開始する予定だ。
おそらく日本には2020年末か2021年春に上陸すると予想される。今時のプレミアムSUVも悪くないが、余裕のある大人の雰囲気を演出するラグジュアリーな2ドアモデルに、いまこそ乗ってみるのも悪くなさそうだ。
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