ローマは1日にして成らず、フェラーリの歴史が生んだGTカーがお披露目
「新・甘い生活」がコンセプトのフェラーリ・ローマ。その元ネタはもちろん映画『甘い生活』だが、1950-1960年代における、ローマの自由なライフスタイルを現代的に再解釈したという。そのフェラーリ・ローマが、表参道でお披露目された。
ローマが表参道にやってきた!
2019年11月にイタリア・ローマで発表されたフェラーリ「ローマ」の展示会が、渋谷区神宮前のバツアートギャラリーにて開催された。
表参道駅に近いイベントスペースであるバツアートギャラリーは、緑豊かな中庭が設けられており、展示会やパーティなどのイベントが随時開催されているスポットだ。
ファッションにも感度の高い人々が集まるエリアなので、これまでもシャネルやディオールといったブランドがイベントを開催している。
このオシャレスポットで、フェラーリの最新モデルであるローマの展示会が催された。
新型コロナウイルスの影響もあり、来場者とスタッフの感染リスクを低減するべく、会場には手指消毒液が設置され、スタッフはマスク着用での対応が徹底されていたのは、このご時世、当然のことだろう。
1階では、ローマの街並みのパネルをバックにフェラーリ・ローマが展示され、2階に上がると2台のフェラーリ・ローマが深夜のローマ市街を疾走するショートムービー「La Nouva Dolce Vita」をスクリーンで鑑賞できるラウンジとなっていた。
正規ディーラーから招待されたカスタマーたちからは、「フェラーリらしい、美しいデザイン」という声が多く聞かれ、評判は上々であった。
フロントエンジン・リアドライブのフェラーリのGTカーは、そもそもフェラーリの歴史のなかでは王道といえる。その証拠に、「365GTB/4」ではじまったV12をリアミッドに搭載したモデルは、「F512M」で終わりを告げ、その後は「550マラネロ」からFRに戻っている。
ローマはフロントにV8エンジンを搭載した、新時代のフェラーリといって差し支えないだろう。エクステリアのデザインは言うに及ばず、インフォテイメントやインテリアのデザインなど、ライバルを一気に突き放した感がある。
フェラーリ・ジャパン代表取締役のフェデリコ・パストレッリ氏によると、マラネッロのファクトリーはすでに再稼働しており、ローマの日本でのデリバリーもそう遠くない日になりそうだ。
展示されていたローマのボディカラーは、ブルー・ローマ。日本ではフェラーリといえばステレオタイプに「赤」のボディカラーが人気だが、ローマに関しては、グリージョ・イングリッドなどの「渋色」がよく似合いそうだ。
●Ferrari Roma
フェラーリ・ローマ
・車両価格(消費税込):2682万円
・全長:4656mm
・全幅:1974mm
・全高:1301mm
・ホイールベース:2670mm
・車両重量:1570kg
・エンジン形式:V型8気筒DOHCターボチャージャー
・排気量:3855cc
・エンジン配置:フロント縦置き
・駆動方式:後駆動
・変速機:8速F1デュアルクラッチ
・最高出力:620ps/5750-7500rpm
・最大トルク:760Nm/3000-5750rpm
・0-100km/h:3.4秒
・最高速度:320km/h
・公称燃費(WLTC複合):8.9km/L
・ラゲッジ容量:272リッター/345リッター
・燃料タンク容量:80リッター
・サスペンション:(前)ダブルウィッシュボーン式、(後)ダブルウィッシュボーン式
・ブレーキ:(前)Φ390mmベンチレーテッド・ディスク、(後)Φ360mmベンチレーテッド・ディスク
・タイヤ:(前)245/35ZR20、(後)285/35ZR20
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。