緊急事態宣言の解除で子どもの交通事故が増加する!? JAFが呼びかける防止対策とは

JAF大阪支部は、緊急事態宣言の解除にあわせて子どもの交通事故の防止を呼びかけています。

今年は5月を過ぎても交通事故が減少しない!?

 緊急事態宣言の解除に伴い、JAF大阪支部は子どもの交通事故防止を呼びかけています。

子どもだけで屋外で行動するイメージ
子どもだけで屋外で行動するイメージ

 大阪府交通安全協会の 「大阪の交通白書 令和元年版(以下:大阪の交通白書)」によると、2019年に大阪府内で発生した子ども(中学生以下)の事故件数は1090件(死傷者:2073人)あり、5月は1年のなかでもっとも多い114件(死傷者:204人)の事故がありました。

 警察庁交通局は5月に事故件数が増加する理由のひとつとして、小学1年生を中心に、子どもだけで登下校や遊びに行くことが増えるためと分析しています。

 しかし、2020年は新型コロナウイルスの流行に伴い、学校は休校状態でした。一方で、緊急事態宣言が解除されたいま、経済・社会活動の再開に伴うクルマの総交通量と、通学や外遊びなど子どもだけで屋外を行動する時間が増加しています。

 このことから今年6月は、例年より交通事故件数が増加する可能性があります。

 また、「大阪の交通白書」によると、昨年、大阪府内における子どもの交通事故の7割近くが交差点付近で発生しており、子ども側の主な事故原因には「安全不確認」や「飛び出し」が挙げられています。

 JAFが昨年実施した調査では、大阪府内の歩行者がいる信号機のない横断歩道での一時停止率は16.5%。つまり8割以上のドライバーが、横断歩道を渡ろうとする人がいても、停止せずに走り去っていたことになります。

 その結果を受けてJAFは、ドライバーは交差点や横断歩道付近での子どもの飛び出しに注意し、走行スピードを落とすとともに、保護者や先生に改めて子どもたちへ交通ルール順守を呼びかけることを求めています。

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