意外なクルマにも搭載されていた!? 珍ディーゼルエンジン車3選
日本でも売ってほしかった!? スズキのコンパクトディーゼルとは
●マルチスズキ「セレリオ ディーゼル」
スズキのインドにおける子会社であるマルチスズキインディアで製造、販売されているコンパクトカー「セレリオ」は2008年に登場しました。
そして2014年には2代目がデビューし、翌2015年にスズキは軽量・コンパクトな800cc直列2気筒の「E08A型」ディーゼルターボエンジンを「セレリオ」に搭載しました。
出力は48馬力と平凡ですが、トルクは12.7kgmと1.3リッターガソリンエンジン並で、850kgほどの車体には十分にパワフルなものとなっています。
セレリオへの搭載にあたっては、エンジンの取り付け方法や車体剛性の最適化と、吸音材の追加などをおこない、エンジンから伝わる振動や音を軽減して快適性が高められていました。
現在もインドで販売されているセレリオですが、ディーゼルエンジンはラインナップから廃止されてしまいました。世界でも類まれな2気筒ディーゼルですが、短命に終わっています。
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現在、国産メーカーではトヨタ、マツダ、三菱がディーゼルエンジンを搭載した乗用車をラインナップしており、輸入車ではBMW、ミニ、ボルボなどのディーゼルエンジン車がヒット中で、街中でも数多く見かけられるほどです。
最新のディーゼルエンジンは排出ガスの浄化装置の設置や、補機類が多いことから、ガソリンエンジンよりも高価になっていますが、燃料費の安さや独特な乗り味は大いに魅力的です。
いまは各メーカーとも電動化を最優先でおこなっているため、新たなディーゼルエンジンの開発は難しい状況ですが、ユニークなディーゼルエンジン車の登場に期待します。
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