エアコンを付けても!? 涼しい車内でも熱中症や脱水症状に注意が必要な訳とは
夏に向けて!いまからチェックしておきたい車内の熱中症対策
では、車内で熱中症を引き起こさないためには、どういった対策を取るべきなのでしょうか。
なによりも大切なことは、水分補給です。ドライバーは、最低でも1時間から2時間おきに休憩を取り、100mlから200mlほどの水分摂取を心がけましょう。
ここで摂る水分は、利尿作用のある緑茶やコーヒーではなく、水や麦茶などノンカフェイン飲料を摂るように意識することも大切です。
休憩時は乾燥しきった車内の空気を入れ替えてください。
高齢者や乳幼児がいる場合のドライブでは、座席の位置を意識しましょう。なるべく、直射日光の当たりづらい席を選ぶことが大切です。
また、後席には透明な遮熱カーフィルムや日除けなどを導入することで、輻射熱から守ることもできます。
そして、1時間に1回程度を目安に、50mlから100mlの水分補給を意識しましょう。
では、遮熱カーフィルムのほかに、熱中症対策として活用できるカー用品には、いったいどんなものがあげられるのでしょうか。
株式会社オートバックスセブンの担当者は、以下のように話します。
「車内の熱中症対策は、水分と塩分の補給が基本となるため、カー用品でなにか効果的な対策を取ることは非常に難しいでしょう。
ただ、暑さ対策といった観点でみると、駐車中はフロントガラスにサンシェードを装着することをおすすめします。
夏場の駐車場に停めているクルマの車内温度を、少しでも下げる効果を発揮します。
2018年頃に起きた記録的な猛暑では、このサンシェードが驚くほど売れました。
後部座席に、カーテンや吸盤式の日除けを取り付けるのもいいでしょう。日差しをしっかりと遮ってくれます。
そして、運転席に取り付けるタイプの送風クッションも有効です。
扇風機もおススメで、ミニバンなどの大きなクルマはエアコンの効きも悪くなり、車内全体に涼しい風が行き渡りません。
また、後部座席にエアコンがついてない車種になると、さらに熱中症のリスクは高まります。
そこで、シガーソケットから電源を取れるタイプの扇風機を使用し、車内全体にエアコンの空気を循環させることが大切です」
※ ※ ※
気象庁が2017年に公表した「ヒートアイランド監視報告2017」によれば、100年前に比べて東京の年間平均気温は3.2度上昇しているとのことで、夏場の熱中症対策は「常識」といえる時代です。
そのため、車内の熱中症対策にも気を配ることが大切で、エアコンが効いた涼しい環境でも、油断できません。
夏のドライブは、小まめな水分補給と塩分摂取を意識し、くれぐれも脱水症状などを引き起こさないように心がけましょう。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。