実は着物もNG? 意外と知らない道交法違反になる運転中の服装とは

着物より危ない!? ハイヒールやサンダルによる運転の危険性

 危険性が高いとされる履物としては、ハイヒールやサンダルなどがあげられます。

運転に適した服装のイメージ
運転に適した服装のイメージ

 まず、道路交通法には以下のように記載されています。

 道路交通法 第七十条「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」

 ヒールは底が平になっていないので足を地面に接地できず、サンダルは足に引っ掛けて履く仕様となっているため、どちらも運転するには不安定な履物です。

 そのため、ブレーキ装置を確実に操作することは難しいという観点から、安全運転義務違反と判断されるケースもあるでしょう。

 過去には、ハイヒールによる運転での死亡事故も起きています。2011年9月、宮城県仙台市でハイヒールを履いた女性が乗用車を運転していたところ、ブレーキ操作を誤り、小学生3人を跳ね、うちひとりが車体の下に巻き込まれて死亡しました。

 警察の調べによると、女性は段差のある路面に停車する際、ハイヒール部分を地面に接地したまま、つま先でブレーキを踏みました。そして、クルマが段差に乗り上げた衝撃で足が滑り、アクセルを誤って踏んでしまったことから、クルマが暴走したとのことです。

 このように、足首が固定されていないヒールは、なにかしらの拍子に脱げてペダルを踏み間違える可能性も大いに考えられます。

 これは、サンダルも同様に当てはまる問題で、運転をする際は服装や履物など、TPOを考えた上で安全運転に取り組むことが大切です。

※ ※ ※
 
 クルマの運転時は、安全な服装を心がけることが大前提です。道路交通法では、明確な定義が記載されていないものの、各地域では細かい条例を設けているケースもあります。

 着物といった袖や裾の長い服装は運転操作に支障を及ぼし、下駄・ヒール・サンダルなども足元が不安定になるので非常に危険です。

 過去には、取り返しのつかない重大な事故に発展しているケースもあるので、くれぐれも注意しましょう。

【画像】着物でクルマを運転してはダメ? 危険な服装をチェック

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