現代版『ランデヴー』がフェラーリ「SF90ストラダーレ」で蘇る! 演出はクロード・ルルーシュ監督でキマリ!!
フェラーリが、新型コロナウイルスのために中止となったF1グランプリのモナコで、「SF90ストラダーレ」が疾走する現代版『ランデヴー』を撮影! メガホンを持ったのはもちろんクロード・ルルーシュ監督だ。
フェラーリSF90ストラダーレがモナコを疾走する!
新型コロナウイルスの影響で、国際試乗会が延期になっているフェラーリ「SF90ストラダーレ」だが、クロード・ルルーシュ監督がSF90ストラダーレを使ったショートフィルムを製作していることが分かった。
2020年5月24日未明、モナコで短編映画『Le Grand Rendez-vous』の撮影がおこなわれた。監督は、『男と女』で有名なクロード・ルルーシュ監督である。
フェラーリは、「ローマ」のローンチの際には、映画『LA NUOVA DOLCE VITA(甘い生活)』をコンセプトテーマにした映像を作っている。『甘い生活』は、1960年代に公開されたイタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の作品だ。
今回のSF90ストラダーレを使った『Le Grand Rendez-vous』は、実際にクロード・ルルーシュ監督が演出しているので、その仕上がりが今から非常に楽しみだ。
なぜなら、クロード・ルルーシュ監督は、1976年に『ランデヴー』という8分あまりの短編映画を製作しており、今回の『Le Grand Rendez-vous』もこの短編映画のような刺激的な仕上がりになるのではなかろうかという期待が集まっているからである。
●パリを疾走する名作『ランデヴー』とは?
映画『ランデヴー』は、クルマのフロントにカメラを固定し、ひたすら早朝のパリの街を爆走するというストーリー。ワンテイクで撮られており、赤信号などを無視して、とにかくパリを疾走する内容だ。
凱旋門、シャンゼリゼ、コンコルド広場、オペラ座……と、パリの名所を次々と疾走していくシーンは、道路封鎖などは一切おこなわず、フィルムの早回しといった演出もなされず、リアルなスピード感を見るものに伝える。
映画のポスターを見ると、フェラーリ(正確にはフェラーリ「275GTB」)が駆け抜けているようだが、実際にカメラが取り付けられたのはメルセデス・ベンツ「450SEL 6.9」といわれている。石畳などの路面でもカメラが大きく振動することなく撮影できるよう、しなやかなサスペンションのメルセデス・ベンツが選ばれたのだろう。
エンジン音は、あとから映像に合わせて実際のフェラーリ275GTBのサウンドがのせられており、手に汗握る短編映画として、クルマ好きの間では有名である。
●現代版『ランデヴー』製作の舞台裏
短編映画『Le Grand Rendez-vous』の撮影は、モナコ・グランプリが開催される予定だった日におこなわれた。モナコ出身のシャルル・ルクレールがドライバーを務めた。
今回の撮影は、新型コロナウイルスの影響でロックダウンしていたモナコの封鎖解除によって実現し、SF90ストラダーレは、F1のサーキットを最高240km/hのスピードで疾走した。
サーキット沿道のバルコニーからは、多くの人が撮影の様子を見守っていたようだ。
作品には、モナコ王国のアルベール2世も登場する模様だ。また、撮影現場には、フェラーリ会長のジョン・エルカーン氏や、モナコ公国のアンドレア・カシラギ王子、ピエール・カシラギ王子らも姿を見せた。
新型コロナウイルスの影響で、F1をはじめとしてモータースポーツの開催が中止、延期になっており、映画も上映中止や撮影などの製作が延期になっている昨今、今回のフェラーリの短編映画の撮影は、新たな社会生活の復帰への一歩を示しているといっていいだろう。
ちなみに、『Le Grand Rendez-vous』は、2020年6月13日に公開予定である。
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