「E200」なのに1.5リッター、「330i」なのに2リッター? ドイツ・プレミアムブランドの車名の見方とは
アウディの車名表記は2020年に統一された
●BMW
次はBMWだ。
BMWの場合、アタマが1、3、5、7の奇数数字は、ハッチバックやセダン、ツーリング、グランツーリスモになる。対して2、4、6、8の偶数数字はクーペ、カブリオレ、グランクーペ、グランツアラー、アクティブツアラーになっている。
SUVはアタマに「X」が付き、X1、X3、X5、X7の奇数数字は、BMWが言うところのSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)、X2、X4、X6の偶数数字はSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)というクーペSUVになっている。
またオープン2シーターのZ、スペシャリティモデルのMハイ・パフォーマンス・モデルに、EV&レンジエクステンダーのBMW iと多彩なラインナップとなっている。
続く2ケタの数字は、前述のとおり以前は「318i」といえば3シリーズの1.8リッターエンジンを搭載したモデル、525iといえば5シリーズの2.5リッターエンジン搭載車と、わかりやすい法則性があったが、現在はどうなっているのか?
「モデル名については、以前だとエンジンの排気量を2桁目、3桁目で表現していました。しかしながら、ターボ化や高効率エンジンの開発が進み、従来の表現ルールとは一致しなくなりました。
そこで現在はおもに『18』、『20』、『23』、『25』、『30』、『35』、『40』、『50』、『60』と、数値が小さければ出力が小さく、大きくなればなるほど、出力が大きくなるとご理解ください」(BMWジャパン・広報)と回答。
そのほか、ガソリンモデルは車名と数字の後に英小文字のiが付き、ディーゼルモデルはdが付く。プラグインハイブリッドについてはi8を除いて、いずれの車名数字の後にeが付随するようになっている。
●アウディ
アウディは、じつに分かりやすくなっている。
車名ではコンパクトカーのA1からスタートしA8までと、ボディサイズと比例して数字が大きくなっていく。これらのモデルをベースにした「S」「RS」モデルがある。
SUVは「Q」シリーズとなるが、Q2からQ8までボディサイズが大きくなると数字部分が大きくなっていくという法則は同じだ。その他、スーパーカーの「R8」やロードスターの「TT」がある。
車名に続き、それぞれのモデルには搭載するエンジンの出力別にグレード名が与えられているのだが、現在は下記のようになっている。
・25=80kW以下
・30=81kWから91kW
・35=110kWから120kW
・40=125kWから150kW
・45=169kWから185kW
・50=210kWから230kW
・55=245kWから275kW
・60=320kWから340kW
その数字の後に付く「TFSI」はガソリンターボ、「TDI」はディーゼルターボエンジンを表している。以前は「1.4TFSI」「2.0TFSI」などと、エンジン排気量でグレードを表記していたが、いまは「5」刻みでグレードを分けている。
一応、出力400kW以上のモデルには70TSFIというグレードを設けているというが、現在はそうした高出力のモデルは存在しない。さらに上記のグレードはスペシャルモデルのR8や、スポーツモデルのRSには適用されないという。
実は2019年までは2リッターエンジンは20TSFIという、従来与えられていたグレード名もあり混在していたのだが、2020年からは統一しているという。統一した理由を聞くと
「EVのe-tronをラインアップしたこともあり、従来のエンジン排気量で付けていたグレード名に当てはまらないモデルが出てきました。それで、現在は出力レンジに沿ったグレード名を付けています。ちなみに以前はリアに車名とTSFIのエンブレムを装着していましたが、現在は車名とquattroグレードのみ装着しています」(アウディ広報)とのこと。
ということで、ドイツ・プレミアムスリーと呼ばれる3つのメーカーの車名やグレードについてわかったはず。これで愛車選びに悩むことは間違いないだろう。
校正してないのか?
YouTubeでつい最近同じネタしてる人がいたけどどんな偶然だろうな?
YouTubeで同じようなネタ見たぞ?