前評判が高くても売れないこともある!? イマイチ人気が出なかった車5選
じつは世界初の量産EVなのに販売は苦戦!?
●三菱「i-MiEV」
2009年に登場した三菱「i-MiEV」は同社の軽自動車「i」をベースに、リアに搭載されていたガソリンエンジンの代わりに、モーターを搭載した純粋な電気自動車です。
i-MiEVは世界初の量産EVとして、発売時は法人向け販売のみでしたが2010年から個人向け販売も開始されました。
モーターの最高出力は「G」グレードで64馬力、後に追加されたバッテリー容量の少ない「M」グレードは41馬力でしたが、発進時に最大トルクを発生するモーターならでは特性と、車体下部に重量物であるバッテリーを搭載したことで可能とした低重心化で、優れた走行性能を実現。
しかし、発売時の価格は459万9000円(消費税込、以下同様)で、当時、交付された補助金を適用しても実質負担額が320万9000円とかなり高額なクルマでした。
また、2010年に発売されたEVの日産「リーフ」に対して航続可能距離も短く、販売台数が伸び悩んでしまいます。
その後、複数回の値下げをおこないましたが販売台数が伸びることはなく、2018年のマイナーチェンジで全長を3480mmまで拡大したことで登録車に格上げされ、軽自動車としてのi-MiEVは販売を終了。
現行モデルの価格は300万3000円とだいぶ下がっていますが、販売は苦戦している状況です。
●スバル「R2」
2003年に発売されたスバル「R2」は、同時期に販売していたトールワゴンの「プレオ」に対し、「ヴィヴィオ」以来となるハッチバックタイプの軽乗用車としてデビュー。
フィアットグループやBMWのデザイナーを経て、2002年にチーフデザイナーとしてスバルに入社したザパティナス氏によるデザインは高く評価されました。
エンジンは全車660ccの直列4気筒を搭載し、トップグレードには64馬力を誇るスーパーチャージャー付きエンジンが搭載されました。
全体のフォルムは台形をイメージさせる安定感のあるスタイリッシュなフォルムにまとめられ、内装も機能的かつシンプルで、とくにインパネまわりはスッキリとした印象です。
しかし、当時はトールワゴンが主流となっていたため、R2の居住空間は広いとはいえず、メインターゲットだった女性層からの支持を得られませんでした。
そして、スバルは登録車の開発・生産に注力することになり、R2は派生車の「R1」、プレオとともに2010年4月に販売を終了。
以降は自社生産ではなくダイハツからOEM供給される軽自動車を販売し、現在に至ります。
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近年、新型車の発売数か月前に事前に発表されるケースが増えています。モーターショーなどで市販予定車として出展されるケースや、メーカーのホームページでティザーサイトがオープンしてお披露目されるケースなどです。
こうした試みは、現行モデルの販売がかなり低迷していたり、まったくの新規車種では有効な手法で、ユーザーへの期待感を高めるとともに、ライバル車に対してユーザーを囲い込むことを目的としています。
実際に事前発表は定着していますが、一方で発売時には盛り上がりに欠けてしまうため、サプライズ的なワクワク感はなくなってしまいました。
CR-Zは全く期待外し(れ、ではない)!
ハイブリッドも広い後席も5ナンバー超の全幅も、開発陣がCR-Xを改善しようとしたことが、残念ながらことごとくCR-Xのファンの期待を裏切った。
CR-Xに必要だったのは、ボディ剛性だけだったのに…