前評判が高くても売れないこともある!? イマイチ人気が出なかった車5選

発売と同時に大ヒットするようなクルマがありますが、前評判は高かった割には発売後にそれほど人気にならなかったクルマや、発売後にさらに良いクルマが出たために、売れなくなってしまったクルマが存在。そこで、思ったほど人気にならなかったクルマを5車種ピックアップして紹介します。

もっと売れてもよかったのではと思うクルマを振り返る

 大ヒットを記録するようなクルマは、スクープネタの段階から人気が高まり、発売と同時に予約が殺到するパターンが多いです。

期待が高くても必ずヒットするとは限らない!?
期待が高くても必ずヒットするとは限らない!?

 しかし、前評判が高かった割には、発売後にトーンダウンしてしまうクルマや、発売直後は人気が出てもさらに優れたライバル車の登場で、人気が下降してしまうケースも存在。

 そんな、思ったほど人気にならなかったクルマを5車種ピックアップして紹介します。

●日産「デュアリス」

欧州では好調で日本では販売が低迷した「デュアリス」
欧州では好調で日本では販売が低迷した「デュアリス」

 近年の世界的なSUVブームが始まる少し前の2007年、日産は欧州をターゲットとしたSUVの「デュアリス」を日本で発売。

 欧州では「キャシュカイ」の名で販売され、当初は英国工場で生産され日本に輸入していましたが、後に国内でも生産されました。

 シャシは「エクストレイル」と共通で、ボディサイズはやや小ぶりながらカタマリ感のあるデザインで、都会的なSUVといった印象です。

 搭載されたエンジンは2リッター直列4気筒のみでCVTが組み合わされ、駆動方式はFFと4WDを設定。

 発売1週間で月販目標台数2000台に対し、約5000台を受注するなど、滑り出しは好調でした。しかし、2010年にデュアリスよりもひと回りコンパクトで、個性的な内外装のデザインが特徴のSUV「ジューク」が発売されると、若年層を中心に人気となり、デュアリスの国内販売は減少してしまいます。

 一方、デュアリス/キャシュカイは2011年1月末時点で世界販売100万台を達成。欧州では75万台以上を売っていましたが、日本では6万台強とヒット作とはいいがたい状況でした。

 そして、2013年にエクストレイルに統合されるかたちで、国内向けの生産を終えました。

●トヨタ「アルテッツァ」

クルマとしては優れていたものの話題が先行しすぎた「アルテッツァ」(画像は欧州仕様)
クルマとしては優れていたものの話題が先行しすぎた「アルテッツァ」(画像は欧州仕様)

 小型FRスポーツとして、いまも語り継がる名車トヨタ「AE86型 カローラレビン/スプリンタートレノ」がありますが、この「ハチロクの再来」との呼び声が高かったモデルが、1998年に発売された「アルテッツァ」です。

 FRの小型セダンというパッケージに加え、スポーティなスタイリング、6速MTが設定されたことなどにより、発売前から大いに話題となります。

 発売当初のグレード構成は、「RS200」と「AS200」のふたつを基本とし、RS200はスポーティ路線、AS200はジェントルな乗り味とされていました。

 搭載されたエンジンは、RS200が2リッター直列4気筒で最高出力は210馬力(MT)。AS200には160馬力を発生する2リッター直列6気筒が搭載され、トランスミッションは、RS200では6速MTと5速AT、AS200は4速ATのみを設定。

 アルテッツァは小型FR車を待ち望んでいたユーザーに絶賛され、各自動車メディアからも高い評価を受けました。

 しかし、初動の販売台数は好調だったものの、ユーザーにいきわたると販売台数は落ち着いてしまい、次第に話題となる機会も減ってしまいます。

 2001年にはステーションワゴンの「アルテッツァ ジータ」も投入されましたが、大きく販売台数を伸ばせず、2005年に生産を終了。後継車はレクサス「IS」で、プレミアムセダンへとコンセプトが一新されました。

●ホンダ「CR-Z」

走りへの期待が高くなりすぎてしまった「CR-Z」
走りへの期待が高くなりすぎてしまった「CR-Z」

 2010年に発売されたホンダ「CR-Z」はコンパクトな3ドアハッチバックのハイブリッド専用車で、環境性能とドライビングプレジャーを両立するという、それまでに無いコンセプトで開発されました。

 パワーユニットは114馬力の1.5リッター直列4気筒エンジンに、14馬力のアシスト用モーターが組み合わせたハイブリッドシステムを搭載し、駆動方式はFFのみです。

 トランスミッションはCVTと6速MTが設定され、10・15モード燃費はCVT車が25km/L、MT車が22.5km/Lを達成しています。

 そして、2012年のマイナーチェンジでエンジンを120馬力(MT車)、モーターを20馬力と出力の向上がおこなわれ、同時に、ハンドルに装備されたボタンを押して、アクセルを少し踏み足すことで力強い加速を瞬時に得られる「PLUS SPORTシステム」が搭載されました。

 デビューに先立って東京モーターショーに2回連続でコンセプトモデルが出展され、CR-Zという車名やスタイルから、往年のライトウエイトスポーツカー「CR-X」が復活すると期待が高まりました。

 しかし、CR-Xほどシャープな運動性能は発揮できず、一定の評価は得られたものの人気は低迷し、2016年に生産を終了。後継車は無く、その後も同様なコンセプトのモデルはありません。

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1件のコメント

  1. CR-Zは全く期待外し(れ、ではない)!
    ハイブリッドも広い後席も5ナンバー超の全幅も、開発陣がCR-Xを改善しようとしたことが、残念ながらことごとくCR-Xのファンの期待を裏切った。
    CR-Xに必要だったのは、ボディ剛性だけだったのに…

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