なぜ逮捕? 犬を膝に乗せて運転は交通違反!? 正しいペットの乗車方法とは

これで完璧!正しく安全にペットを乗車させる方法

 ペットを乗車させるときの正しい方法について、都内のペットショップ店員は以下のように話します。

――ペットの安全に配慮した乗車方法を教えてください。

 第一にキャリーバックやケースなどを利用しましょう。サイズの選び方は、「やや窮屈かな?」と感じるくらいがちょうどいいです。

 車内は、横揺れや縦揺れなど、かなり不安定な状況になります。そのため、身体にフィットするものを選ぶことで安定感が出ます。とくに、プラスチックケースがおすすめでしょう。底が硬いので、足元も安定します。

「狭くてストレスに感じるのでは?」と思う人もいますが、余裕のあるものを選ぶとかえって逆効果です。ぐらぐらしてしまうことで、踏ん張って立とうとするため、疲れてしまうことがあります。揺れを感じやすい不安定な空間は、ペットにとってもストレスになるので注意してください。

――ペットをクルマに乗せる際、注意すべきことはありますか。

 ペットを抱っこしながらクルマに乗せるのは控えたほうがいいでしょう。犬や猫にとって、車内は慣れない環境なのでストレスも大きいです。そこで、膝に抱えたり、抱っこをしてしまうと足元も不安定になるので、負担が大きくなります。

 また、車内でお菓子をはじめとする食べ物を与えるのはやめましょう。車内では、いつ何が起こるかわかりません。もし、急ブレーキを踏んだり、衝突事故が起きたときのなど衝撃を考えると、食べ物を与えるのは危険です。急な衝撃で、ものを喉に詰まらせる可能性もあります。与える際は、いったんクルマから降ろしてあげてください。

――長距離の移動になった場合、ペットの負担を減らすための効果的な配慮はありますか。

 旅行などの長距離移動になれば、こまめに外の空気を吸わせてあげましょう。また、犬の場合はトイレを我慢してしまう子も多いでの、人間同様にトイレ休憩をとってあげてください。

 最近では、高速道路のサービスエリア内にドッグランを設置している場所や、ペットも一緒に同行できる施設なども増えています。

 こうした場所を利用して、息抜きをさせてあげましょう。目安として、3時間から4時間の移動であれば1時間に1回程度がベストでしょう。

 ただ、飼い主側の都合もあるので、うまくバランスを観ながら気晴らしできる時間を作ってあげてください。30分から1時間程度といった短距離の場合は、そのまま目的地まで向かっても問題ありません。

長距離運転の場合は、こまめに車から降ろして散歩を
長距離運転の場合は、こまめに車から降ろして散歩を

 動物愛好家のなかには、一緒にドライブを楽しむために車内でペットを野放しにしているケースが発生しています。しかし、場合によっては逮捕される事例もあるので、くれぐれも注意してください。

 かわいいペットの命を守るためにもクルマで移動する際は、ペットより少し小さめのキャリーケースに入れる習慣をつけましょう。

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