ゴツくても機能美!? 優れたデザインの三菱車5選
バブルに輝いたクーペとセダンとは!?
●エクリプス

1989年にデビューした「エクリプス」は、スポーティなスペシャリティクーペで、リトラクタブルヘッドライトを備えたフロントフェイスと、曲面を多用した流麗でワイド&ローなスタイルが特徴です。
エクリプスはアメリカの工場で生産され、高い競争力を持つ価格のスポーツカーとするために「ギャラン」をベースにしたことにより、全長4395mm×全幅1690mm×全高1320mmの非常にコンパクトなサイズとなっています。
搭載されたエンジンは最高出力200馬力の2リッター直列4気筒DOHCターボと、140馬力の自然吸気の2種類で、ターボ車はフルタイム4WDが組み合わされるなど、スタイルに負けない動力性能を誇りました。
実際に「SS 1/4マイル(0-400m発進加速)」は15.1秒の俊足ぶりを発揮し、北米市場では「スタリオン」の後継車として、スポーツコンパクトカーの代表格となるほどの人気となります。
●ディアマンテ

日本が好景気に湧いていた1990年に、ギャランの上級セダンとして同社初の3ナンバー専用ボディを採用した「ディアマンテ」を発売。
当時、他社のアッパーミドルクラスセダンは、従来から続いていた5ナンバーサイズが販売の主力だったことに対し、ディアマンテは税制改正により所有しやすくなった全幅1775mmの3ナンバーサイズとし、価格も比較的安価に設定していたことから大ヒットとなりました。
デザインも、センターで分割されるフロントグリルを採用する逆スラントノーズのフロントフェイスは精悍な印象で、シックで落ち着いた感じと直線的で重厚感のあるスタイルも高く評価されます。
エンジンは全グレードともV型6気筒を採用し、排気量は2リッター、2.5リッター、3リッターの3タイプで展開。トランスミッションは5速MTと4速ATが設定されていました。
また、クラス初のフルタイム4WDシステムやトラクションコントロールシステム、4WS(4輪操舵システム)、アクティブコントロールサスペンションなども備え、見た目と同じく重圧感がある高級車然としたドライブフィールを実現。
そして、1990年-1991年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを獲得しただけでなく、1990年のグッドデザイン賞を受賞するなど、名実ともに優れたセダンと評されました。
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三菱は幾度かの経営危機があったことから、大幅な車種整理をおこない、前述にあるとおり現在はSUVと軽自動車が主力商品となっています。
また、かつてRVブームをけん引して大ヒットを記録したパジェロも、2019年に国内向けの販売を終了したことは、大きな話題となりました。
会社の存続のために大ナタを振るうことは仕方のないことですが、ぜひ、かつてのような元気な三菱の姿が見てみたいものです。
Writer: くるまのニュース編集部
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