日産は技術だけじゃなかった!? 優れたデザインの日産車5選

生産中止後にブレイクしたSUVとは!?

●ラシーン

絶版車となってから人気が出たコンパクトSUV「ラシーン」
絶版車となってから人気が出たコンパクトSUV「ラシーン」

 1994年に登場した「ラシーン」は小型車の「サニー」をベースにクロスカントリーテイストを盛り込んだコンパクトSUVです。

 発売当初は全車ビスカスカップリングを用いたスタンバイ式4WDとなっており、スキーなどのレジャー用途向きの「クロスカントリー車風」なクルマとなっていました。

 全幅は1695mmとコンパクトで、ルーフレールを装着しても全高は1515mmと低く、シンプルで飽きがこない直線的なフォルムが特徴です。

 発売時に搭載されていたエンジンは最高出力105馬力の1.5リッター直列4気筒DOHCのみでしたが、モアパワーを求める声に対応するように1997年に1.8リッター車を追加。さらに1998年には3ナンバー登録のワイドボディに145馬力を発揮する2リッターエンジンを搭載し、駆動方式もセンターデフとビスカップリングによる4WDシステム「アテーサ」を採用した「ラシーンフォルザ」も追加されました。

 新車で販売されていた頃は大ヒットしたわけではありませんでしたが、近年、SUV人気の背景から優れたデザインが再評価されて中古車人気が上昇し、ラシーンを専門にドレスアップをおこなうショップも存在するほどです。

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●WD21型 テラノ

アメリカナイズされたデザインが秀逸だった初代「テラノ」
アメリカナイズされたデザインが秀逸だった初代「テラノ」

 1986年に「サファリ」の弟分として登場した「テラノ」は、「ダットサンピックアップトラック」をベースとしたクロスカントリー4WD車です。

 デビュー時は2ドアモデルのみのラインナップで、悪路走破性向上のためワイドトレッドとしたブリスターフェンダーと、いかにもクロスカントリー車というイメージの直線基調のボディが不思議なマッチングを見せ、アメリカのSUVをイメージさせました。

 発売当時は最高出力85馬力の2.7リッター直列4気筒OHVディーゼルエンジンのみでしたが、1987年には3リッターV型6気筒ガソリンエンジンと、当時のクロスカントリー4WDとしては珍しい4速AT車も登場し、普段使いにも適したモデルとして人気を博します。

 1989年に4ドアモデルが追加ラインナップされると販売は5ドアが主流となり、2代目では2ドアモデルが廃止となりましたが、2ドアモデルの優れたデザインによる色褪せない魅力は、いまも高く評価されています。

※ ※ ※

 新型車が発売されると、デザインが大きく話題となることがあります。しかし、多くのモデルは10年後、20年後には陳腐化してしまうケースがほとんどです。

 デザインに正解はありませんが、時間が経っても色褪せない魅力を保っているクルマこそ、優れたデザインといえるのではないでしょうか。

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Writer: くるまのニュース編集部

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