日産「シルビア」初の3ナンバーでS14型は不評!? 最後のシルビアはスポーツカーらしさ全開

最後のシルビアは再び5ナンバーサイズに回帰

「S15型」は1999年1月にデビュー。先代モデルの反省を生かして再び5ナンバーサイズとなり、デザインもスポーツカーらしいシャープなものへとなりました。

 これまでのグレード体系はトランプになぞらえたものでしたが、S15型ではターボモデルを「spec.R」、NAモデルを「spec.S」に変更しています。

日産「シルビア」(S15型)
日産「シルビア」(S15型)

 搭載エンジンは継続してSR20型ですが、NAモデルで165PS、ターボモデルで250PS(共にMT車の数値)と円熟を迎えました。

 また、ターボモデルにはシルビア史上初の6速MTも採用。よりスポーティさに磨きをかけたモデルとなっています。

 登場から間もない1999年5月には、再びオーテックジャパンが手掛ける「オーテックバージョン」が登場します。

 今回はターボではなく、NAエンジンを搭載したspec.Sをべースにファインチューニングを施し、200PSまで出力を向上。ミッションにはターボ用の6速MTを採用し、操る楽しさを前面に出したモデルに仕上がっていました。

 2000年7月には、S13型以来となるオープンモデルの「ヴァリエッタ」が登場。こちらもS13型と同じくオーテックジャパンが手掛けたモデルですが、電動メタルトップを備えたクーペカブリオレとなり、エンジンはNAのみのラインナップとなっています(MTもあり)。

 そして登場からおよそ3年半後の2002年8月に生産を終了。これはミニバン系の台頭によるスポーツカーの販売不振と、「平成12年排出ガス規制」の影響によるものでした。

 なお、この排ガス規制のタイミングで、シルビアのほかにも日産「スカイラインGT-R」やトヨタ「スープラ」、マツダ「RX-7」など名だたる国産スポーツカーが姿を消しています。

 スポーツカー人気低迷の影響を受けて消滅したシルビアが、いまでは中古車価格がどんどん上がるほどの人気車種となっています。次期モデルを望む声も多く、復活を期待したいものです。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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