新型コロナウイルス終息の第一歩! FCAがイタリア セベル工場を再開
安全基準に関するトレーニングを実施
セベル工場は、3月17日に生産が停止された後、従業員が職場に復職する前に、工場の清掃と消毒が繰り返しおこなわれた。これらの活動は、18か所の休憩所、52か所のトイレ、7400以上のロッカーを備えた29か所の更衣室、2か所の医務室、4か所の食堂に対して実施されている。
食堂には人数制限が導入され、利用時間を延長することで、人と人との距離を最低でも1メートル確保できるようにした。これらのエリアには、従業員用の消毒剤(消毒用ジェル、抗菌石鹸、表面クリーニングキットなど)も備え付けられている。
さらに、安全のための標識や注意事項も、工場全体に掲示されており、生産を開始する前に、セベル工場の全従業員に、WhatsAppおよびEメールでウェブページのリンクが送信され、自習用ビデオにより、各生産現場で講じるべき対策が説明された。
これらの対策には、人と人との距離を最低1メートル以上確保すること、石鹸と水または消毒ジェルで手を洗うための指示、共同のディスペンサーからカップまたはウォーターボトルに水を補給する際の注意事項、会社のカフェテリアを使用する際の新しいルール、会議の適切な管理方法などが含まれている。
また、従業員には、新型コロナウイルス感染症の症状を認識して対処する方法と、緊急時に実行する予防策に関する指示も提供された。
生産エリアとオフィスエリアは、健康および安全に関する特定要件に基づいて再構築された結果、作業員の配置が見直され、組立ラインで近接して作業する作業員同士の距離も増やされている。
生産現場では、特有のニーズを考慮しながらも、エリア間の人員の移動を可能な限り最小限に抑えており、同様の対策が共用エリアにも実施されている。
工場の85か所のオフィスでは、従業員同士の間に保護用パネルが設置される一方で、ワークステーションの位置も再配置され、休憩はエリアごとに、それぞれのシフトの間に時間をずらしておこなわれる。
また、今後数日間で安全基準に関するトレーニングを、eラーニングや標準の社内コミュニケーションチャネル、専門の医療担当者の支援を受けた部門マネージャー経由で実施。セベル工場のすべての従業員には、医療用マスクと手袋を含む個人用キット(毎日提供)、各個人のワークステーションを掃除するときに着用する保護メガネが提供された。
公共交通機関を利用している従業員には、通勤の際に使用する追加のマスクも配布され、FCAと労働組合が署名した合意に含まれているとおり、セベル工場のすべての入口では、厳格なチェックが実施されている。
さらに、徒歩またはクルマで敷地内に入るすべての人は、適切な保護具を着用した救急チームと医療スタッフが操作するサーマルカメラまたは、リモート温度計で体温を測定することが必須となっている。
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