進化の途中に存在したクルマとは!? まだ過渡期だった車5選
時代の流れに追従するも中途半端だったモデルとは!?
●マツダ「ファミリア」
かつて、マツダの主力車種だった「ファミリア」は、1977年のモデルチェンジでリアオーバーハングを切り詰めたボディにリアハッチを持つ2BOXスタイルになるという転換期を迎えました。
外観は丸みを帯びたデザインで、1975年に発売された2代目「コスモ」に似た縦格子デザインのフロントグリルを採用し、上級車種をイメージさせる戦略が成功し、販売も好調でした。
しかし、先代から引き継いだシャシの基本設計は古く、後輪駆動のままとなっており、ライバル車たちが続々と前輪駆動を採用して広い室内空間を実現していたことに比べると不利な状況が続きました。
そして、ファミリアは1980年に「赤いファミリア」として有名な5代目へとモデルチェンジ。
前輪駆動による広い室内と、直線基調のシャープなボディデザインが好評となり、4代目を超える大ヒットとなりました。
●ホンダ「インサイト」
ホンダ初代「インサイト」はトヨタ「プリウス」の燃費を超えるべく開発され、1999年に発売。徹底的な軽量化と空力性能を向上した結果、当時、量産ガソリン車で世界最高の35km/L(10・15モード)を達成しました。
しかし、軽量化のために2シーターとしたことでヒットすることなく、2006年に販売を終了します。
そして、2009年に登場した2代目インサイトは5人乗りの5ドアハッチバックとなり、使い勝手の良いコンパクトカーへと大きく舵を切りました。
3代目プリウスの対抗馬としても期待され、プリウスよりも1か月早く発売されると、2009年4月度のハイブリッド車月間販売台数第1位を獲得します。
しかし、インサイトのハイブリッドシステム「Honda IMA」は、基本的にエンジンのアシストに徹するもので、わずかな距離の低速走行時のみでしかモーターによるEV走行ができません。
プリウスは2代目からEV走行を可能としており、同じハイブリッドながらシステムの違いから燃費だけでなく販売台数においても大差をつけられてしまいました。
その後、2代目インサイトは2014年に販売を終了。2018年に発売された3代目インサイトは、発進を含めてほとんどの走行を電気モーターとする「SPORT HYBRID i-MMD(現在は「e:HEV」)」を採用し、ハイブリッド車として大幅に進化しました。
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長い期間に代を重ねつつ販売されている、ロングセラーなクルマの歴史を振り返ってみると、意外と面白い事実が見えてきます。
たとえば、トヨタ「クラウン」は初代が1955年に発売され、現行モデルは15代目です。
その間で、1971年に登場した4代目は、「クラウン最大の失敗」といわれるほど販売が低迷し、実際に日産「セドリック/グロリア」の販売台数よりも下まわってしまいます。
一方、1987年に登場した8代目は空前の大ヒットを記録し、コンスタントに月販2万台を記録しました。
時代背景やユーザーニーズの変化など、さまざまな理由が考えられますが、同じ車種でも代が変わればどうなるかわかりません。
まさにロングセラーなクルマならではの現象ではないでしょうか。
元メーカー社員です。二代目ライフの記述は完全に嘘です。新規格変更は決定事項として入手していたので新規格改定見据えつつ、旧規格を暫定的に発表したのです。いい加減な嘘を書くのは自重しなさい。