進化の途中に存在したクルマとは!? まだ過渡期だった車5選

クルマは日々進化を続けていますが、その過程で大きな転換期を迎えることがあります。一方で、その転換期の過渡期といえるモデルも存在。そこで、進化の途中に出現したクルマを5車種ピックアップして紹介します。

次のモデルまで辛抱させられたクルマたち

 新型車が発売されると、モデルチェンジを繰り返して機能や性能が進化していくのが一般的です。

クルマが大きく進化する時には、過渡期があった!?
クルマが大きく進化する時には、過渡期があった!?

 そうした進化の過程において、なかには大きな転換期を迎えるクルマがあります。一方で、その転換期で一気に変わらず過渡期といえるクルマが存在。

 そこで、進化の途中に出現したクルマを5車種ピックアップして紹介します。

●スズキ「ジムニー55」

フルモデルチェンジまでの場繋ぎ的存在だった「ジムニー55」
フルモデルチェンジまでの場繋ぎ的存在だった「ジムニー55」

 軽自動車ならではの小型軽量ボディに耐久性の高いラダーフレーム、パートタイム4WDによる高い悪路走破性で、1970年のデビューから本格オフロード車として高く評価され続けているスズキ「ジムニー」。

 初期のモデルは軽商用車の「キャリィ」に搭載されていた360cc空冷直列2気筒2サイクルエンジンを搭載し、2サイクルエンジン特有の低回転時の粘り強さで、高い機動性を発揮しました。

 そして、1976年に軽自動車規格が変更されると、550cc水冷直列3気筒2サイクルエンジンを搭載した、「ジムニー55(ゴーゴー)」が登場。

 このジムニー55は、全幅1295mmの360cc規格サイズ内のボディはそのままに、スペアタイヤを後方に背負って全長を延長するに留まり、新規格のフルサイズではありませんでした。

 翌1977年には全長3200mm×全幅1400mm×全高2000mmの新規格に合わせて、バンパーを張り出させ、ワイドトレッド化に対応するオーバーフェンダーを備えるマイナーチェンジをおこないますが、シャシとボディは旧規格のままです。

 さらに4年後の1981年に初めてフルモデルチェンジをおこない、550ccのエンジンはそのまま引き継ぎながら、やっと新規格のフルサイズとなる2代目へ生まれ変わりました。

●ホンダ「ライフ」

短命なのはわかっていながらも発売された「ライフ」
短命なのはわかっていながらも発売された「ライフ」

 ホンダ「ライフ」は「N360」の後継車としてデビューした360cc時代の軽自動車が始まりでした。その後、ホンダは一旦軽自動車製造から撤退しますが、1985年に550ccの初代「トゥデイ」を発売して軽自動車製造を復活。

 そして、1997年に2代目となる「ライフ」を発売します。ライフは2代目トゥデイとシャシやエンジンなどを共有したトールワゴンタイプのモデルです。

 この2代目ライフは、わずか1年半ほどで生産を終了するという、異常なほど短命でした。理由としては1998年に軽自動車規格が変わり、ボディサイズが大きくなったためです。

 1998年にはキープコンセプトでフルモデルチェンジした3代目ライフが発売されたので、販売が途切れることはなかったのですが、この1年半のわずかな期間のために、多くの部品を新規で開発したことに驚きます。

●日産「ブルーバード」

中身を一新したが見た目に新鮮味がなかった「ブルーバード」
中身を一新したが見た目に新鮮味がなかった「ブルーバード」

 日産のミドルクラスセダン「ブルーバード」は1959年に誕生し、以来、同社の中核を担う重要なモデルとして、代を重ねました。

 なかでも1979年に登場した6代目ブルーバードは、直線基調のボディデザインと、優れた操縦性が高く評価され、シリーズ最高の大ヒットとなります。

 そして、1983年に発売された7代目ブルーバードでは、初代から続いた後輪駆動から前輪駆動に変更するという転換期を迎えました。

 しかし、中身は大きく変わりながらも、外観は6代目ブルーバードから継承された直線基調のままで、代わり映えのしないものとなりとなっていました。

 デビュー後に、角を丸くしたデザインが流行となっていくなか、7代目のデザインは時代遅れとなり、洗練されたデザインに生まれ変わるのは1987年の8代目登場まで待つことになりました。

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1件のコメント

  1. 元メーカー社員です。二代目ライフの記述は完全に嘘です。新規格変更は決定事項として入手していたので新規格改定見据えつつ、旧規格を暫定的に発表したのです。いい加減な嘘を書くのは自重しなさい。

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