「次は中村宅前~」 中村さんの家がバス停に!? 名物化する北海道のバス停事情とは
日本全国には、さまざまな名称のバス停が存在します。なかでも、北海道のバス停には、個人宅の名称が付けられている面白いバス停が存在しますが、なぜそのような名前になったのでしょうか。
北海道名物、個人宅名のバス停とは
日本全国のバス停には〇〇前や〇〇入口などの、乗客にわかりやすい地名や建物の名前が入ったバス停が多く存在しています。なかでも、北海道には「〇〇宅前」などの個人名が使われている場合があり、観光の名物にもなっているそうです。なぜそのような名前になったのでしょうか。
北海道のバス停には、個人宅の名称が付けられている面白いバス停が存在し、名物となっています。もちろん個人所有のものではなく、運営会社によって管理されているバス停です。
例えば、網走市の斜里バス株式会社では、「中村宅」や「寺口宅」があります。では、なぜ個人宅の名称が使われているのでしょうか。斜里バス株式会社の担当者に話を伺いました。
――個人宅の前がバス停になった、その背景を教えて下さい。
もうずいぶん昔(40年以上前)のことなので確かではありませんが、恐らく近くに公共の施設のようなものがなく、個人利用の多い個人宅(当時は農家が多かった)がそのまま停留所名になったものと思われます。
――もし、家の持ち主が変わって違う名字になった場合はどうなるのでしょうか。
今までは、停留所名を変えないで使用しておりました。個人名が多かった路線は既に廃止になっており、唯一残っていた知床線のバス停(羽田野宅)も数年前に(朱円東)に変更しました。
――今後新しく個人名の付いたバス停を追加する予定などはあるのでしょうか。
バス停の追加があるとしたら、今後は施設名か道路地番(〇線〇号など)になり個人名は使用しない予定です。
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今では個人宅が空き家になりバス停だけが残ってしまったり、反対に家屋に人は住んではいるが路線自体が廃止されてしまうこともあり、北海道名物の面白い名前のバス停も存続の危機にあるとのことです。
広大な面積の北海道では、見渡す限り一面に畑や牧場が広がっている地域も多く、目印となる建物などが無いということも珍しくありません。このような地域では個人宅が重要な目印とされることも多く、バス停も例外ではないようでした。
マイル表記のバス停が苫小牧にありました。
知床線のバス停名「羽田野宅」の羽田野さんは私の親戚です。
投稿ありがとうございます。これを機に北海道の個人名バス停が全国的に認知されるようになると嬉しいです。
北海道ツーリングの時 野宿でおせわになりました。