新型「インプレッサ」の実燃費を徹底チェック! スバル車は燃費が悪いは本当?
STIチューニングのサスペンションでスポーツ性能が高まった
●ワインディング路
走行距離:40km
実燃費:7.4km/L
小田原厚木道路からターンパイクに接続するポイントで燃費計をリセット。ややキツ目の登り勾配の山道を、ゆっくり目のペースで登る区間の燃費は、7km/L台の後半から8km/L台を記録しました。
アップダウンやRが大きめのカーブが連続する区間では、SIドライブは「S」モード、ミッションはマニュアルモードを選択。
クルマ好きのドライバーが、十分な安全マージンを確保しながら走りを楽しむ際の運転モードを想定しながら走行しましたが、遠慮なく動力性能を発揮させても、燃費は7km/Lを下回ることはありませんでした。
山道では、インプレッサとボディと足回りのキャパの大きさを実感することができました。粛々と巡航しているときは控えめで地味だと感じるエンジンも、ギヤを固定して積極的に中高回転域を使うと、なかなか痛快なサウンドが味わえるという二面性を備えているようです。
サスペンションの改良にSTIの知見が活かされた最新のインプレッサは、激アツなホットハッチという感覚が得られるようになったわけではありませんが、ドライバーがその気になれば十分以上にスポーティな走りを楽しむことができます。
マイナーチェンジ前のモデルと比較して、新型インプレッサのスポーツ性は間違いなくワンランク高められたと感じました。
●一般道
走行距離:20km
実燃費:12.4km/L
東京方面への帰路は、東名高速から圏央道へ向かいます。下り勾配区間で18km/Lから19km/Lを記録するも、平坦路で100km/hを超えると燃費の伸びは鈍り、帰路の高速区間は14.7km/Lにとどまりました。
その後高速を降り、西東京エリアの一般道を20kmほど走行した区間では12.4km/Lを記録。工事が多く、短い区間で停止と発進を繰り返す状況が多かったとはいえ、もう少し伸びてほしかったところではあります。
※ ※ ※
現行インプレッサシリーズで指摘されがちな静粛性の低さについては、今回の速度域ではとくに問題は感じませんでした。トヨタ「カローラスポーツ」やマツダ「マツダ3」など、より新しい競合車と比較すればやや低いと感じるものの、取り立ててうるさく感じることはありませんでした。
また、インプレッサの走行フィールはまったく不満がなく、常時快適に走れました。従来型では、ピッチング方向の無駄な動きがあると指摘されることがありましたが、乗り心地はクラス最高レベルを取り戻したといえます。
もともと秀逸だった直進安定性も、さらに磨かれた印象が強かったです。
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