眺めのよい首都高速を、マクラーレン「650Sスパイダー」で周回する【妄想首都高ルートドライブ】
外出自粛のGW、ドライブに出かけるのも憚れるので、かつて試乗したスーパーカーでの妄想ドライブをお届け。ステージは、東京都心と横浜を結ぶ首都高速のルート。東京と横浜は、湾岸線と横羽線のふたつの2つのルートで結ばれているが、作られた年代が違うため、路面状況やカントのつき方、幅員など、まったく異なっている。この変化に富み、距離も長い首都高ループルートを試乗したのはマクラーレン「650Sスパイダー」。COVID-19が落ち着いたら、気晴らしに走ってほしいオススメのコースだ。
眺めのよい首都高速ナンバーワン!
湾岸線を横浜方面へと向かい、羽田空港を通り過ぎ、そのまま川崎の工場地帯の夜景を突き抜ける。さらに進めば、ベイブリッジから眺めるみなとみらいの景観に辿り着く、眺めのよいルートだ。
会話を楽しめる湾岸ルートは、助手席に特別な人を乗せて、走ってみたいルートである。
お台場にある有明の入口から横浜方面に湾岸線に乗り、本牧JCTを保土ケ谷方面に向かい、金港JCTで神奈川1号線(K1)に入ってそのまま高速1号羽田線をで都心を目指す。
江戸橋JCTを6号線方面に進み、箱崎JCTを9号深川線方面に向かうと、再び湾岸線に復帰できる。
これは海と都会の風景を満喫できる贅沢なルートだ。ただし、C1内回り部分は道幅も狭く交通量も多いため、余裕を持って運転したい。休憩は大黒PAがもっとも便利だ。
●柔軟なサスペンションだからこそ快適なコースとなる
マクラーレンMP4-12Cの登場は、スーパーカー界にとってひとつの衝撃だった。スーパーカーらしからぬ足捌きは、まるで高級セダンのような乗り味をドライバーにもたらし、運転することの緊張感を取り去った。
しかも、恐ろしいほどコーナリングでは速いときている。そのMP4-12Cの進化版が650Sである。
650Sスパイダーは、ルーフの開閉方法がフェラーリ458スパイダーと同様の仕組みながら、乗り味はまったく異なる別モノである。長距離をストレスなく走るとしたら、650Sの方が一枚上手といっていいだろう。
V型8気筒ターボのサウンドは、扇情的ではなく事務的といえば事務的だ。マクラーレンは、速く走るためにいろいろなものを削ぎ落としていった結果できたスーパーカー。いうなれば彫像的。
一方のフェラーリは、その世界観を達成するためにさまざまなモノを付加していってできたスーパーカー。いうなれば塑像的である。
そんな650Sで、都内から横浜方面へとドライブするのに適しているのが、湾岸線と羽田線を使うルードだ。控えめなエキゾーストノートだが、これもランボやフェラーリと比べてのこと。
650Sのサウンドも十分に心震える勇ましいものだ。羽田近辺のトンネルで、そのサウンドを楽しむことができるだろう。
また、繋ぎ目が多い横羽線も、650Sのしなやかな足ならば問題ない。直線高速コースとテクニカルなコーナーがつながったルートだからこそ、650Sで走ってみたい。
●stage 03:夜景クルーズ周回コース/B〜K1〜1号〜9号周回
・難易度:★★★★★★★☆☆☆
・景観度:★★★★★★★★★★
・デートドライブ度:★★★★★★★★★☆
・ストイック度:★★★★★★★☆☆☆
・距離:約82km/1周(浮島スタート)
・所要時間:70分/1周
・オービス情報:■神奈川1号横羽線・上り方面(神奈川県川崎市川崎区浜町2丁目付近・浅田出口から約2km先)■神奈川1号横羽線・上り方面(東京都大田区羽田2丁目付近・大師から羽田の間)■神奈川1号羽田線・上り方面(東京都大田区平和島付近。平和島出口の先)■都心環状線・内回り(東京都中央区築地5丁目付近・汐留JCTから銀座の間)■都心環状線・内回り(東京都中央区八丁堀付近・京橋出口の先)■9号深川線・下り方面(東京都江東区木場6丁目付近・木場から塩浜の間)
東京と横浜の両方を味わうルート。本牧やみなとみらいの夜景や川崎の工場群の夜景など、変化に富んだ夜景を満喫できる。横浜で一旦降りるのもありだ。新車の慣らし運転に使うという手もある。
青砥さん、コンプライアンス大丈夫?
外出自粛要請が出ているなか首都高周回走行を助長するとかどうかしてるよ?