「やっちゃった…」もし教習中に交通事故を起こしたらどうなる? 責任の扱いはどうなるか

仮免許の状態で、教習所以外で事故を起こした場合の重大なリスクとは

 無保険状態で事故を起こしてしまった場合でも、車検を取得しているクルマであれば、加入が義務となっている「自賠責保険」がありますが、これは主に事故の被害者を救済するための保険とされているため、補償範囲や補償額は任意保険と比べて大きな差があります。

 例えば、自賠責保険の最高支払額は、事故の被害者が死亡した場合に最大3000万円となっていますが、任意保険では「対人賠償保険」として、支払額を無制限とする契約も少なくありません。

 ある自動車保険会社の調査によれば、実際に死亡事故が起こった場合、自賠責保険の補償額でカバーすることはほぼ不可能とされ、最終的な請求額は数千万円から数億円に至るともされています。

 以上のことから、必要に迫られて教習所以外で練習をおこなう場合は、自賠責保険があるからと安心せずに、任意保険の適用範囲をしっかり確認しましょう。

仮免許中に教習所以外で交通事故が起きると…(写真はイメージ)
仮免許中に教習所以外で交通事故が起きると…(写真はイメージ)

 とはいえ、仮免許中では、交通事故だけでなく速度違反などの交通違反をしただけでも、取消処分の対象になります。教習所以外での練習は、「すべて台無し」になるリスクが高すぎることから、基本的には推奨されていません。

※ ※ ※

 ある自動車教習所では、こうした教習中の事故のリスクについて、以下のように話しています。

「路上教習では、構内教習よりも事故のリスクが格段に高まります。自動車教習所のクルマは、指導員がクルマを停止させることができるように、助手席にもブレーキが付いていたり、助手席専用のバックミラーやサイドミラーがあります。

 一方で、ご家庭で乗られているクルマにはこうした教習専用の装備が無いため、周囲の確認が不十分になる危険性があります。

 また、仮免許での路上教習でも、交通ルールは厳格に守らなければいけません。指導員はプロですので、万が一のルール違反や、事故を避けるためにも、できる限り教習所を利用していただきたいです」

※ ※ ※

「大丈夫だろう」「なんとかなるだろう」と思い込み、家族のクルマで路上教習をおこなっている最中に、いざ事故が発生してから責任の大きさに気づく事態は何としても避けなければなりません。

 教習所ではお金がかかるため、家のクルマを使って路上教習をしようと考える場合もあります。しかし、もしも事故を起こしてしまえば、それまでの苦労が無駄になってしまう可能性もあるので、おこなわないのが賢明です。

【画像】仮免許時の事故は特に危険!? 高リスクとなる理由とは(10枚)

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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