輸入車ナンバーワンなのになくなった!? 現行ラインナップにはないMINIシリーズ3選
クラシック・ミニのデザインを引き継ぎ、新たにBMWが「MINI」ブランドを立ち上げたのは2001年。日本でも翌2002年3月2日(ミニの日)から販売が開始されている。いまでは輸入車ナンバーワンブランドに成長したMINIだが、ラインナップが増えるなかで、消えていったモデルもある。そんな「消えたMINI」を3車種紹介する。
2019年輸入車ナンバーワンのMINIだが、なくなったモデルもある
MINIの人気が好調だ。これまで輸入車といえば、フォルクスワーゲン「ゴルフ」が2015年まで27年連続で外国メーカー車モデル別新車販売台数でトップだったのだが、2016年にMINIが逆転。それ以来、2019年まで4年連続して輸入車ナンバーワンの地位を続けている。
MINIが日本でのブランド展開を始めた2002年の登録台数は1万24台。昨年2019年は2万3813台と、2倍以上の数字を達成している。
そもそも、日本ではクラシックminiと呼ばれる先代ミニの人気が高かった。クラシカルなデザインとコンパクトで合理的なボディ、FF車のパッケージを作り上げたというその歴史も相まって、モデル末期も末期の1989年には9950台、1990年にはなんと1万2758台を登録している。このころは、生産された台数のうちかなりの割合が日本向けだったという。
そういう経緯もあり、日本で新生MINIが人気を博すのには時間がかからなかった。ただし、いまのように輸入車ナンバーワンになるには、豊富なボディラインナップを用意したことも大きいだろう。ちなみに日本でMINIブランドを展開しはじめた2002年は、わずか1車種だった。
現行型MINIは、通常モデルの「MINI3ドア」、3ドアをベースにホイールベースを延長した「MINI5ドア」、3ドアをベースにしたオープン4座「MINIコンバーチブル」、Cセグメントとひと回り大きめのエステートモデル「MINIクラブマン」、SUVの「MINIクロスオーバー(欧州名:カントリーマン)」の5つのボディラインナップを揃えている。
これにスペシャルモデルの「ジョン・クーパー・ワークス(JCW)」やガソリン/ディーゼルモデル、そしてプラグイン・ハイブリッドの「MINI E」と、きめの細かい多彩なラインナップを展開している。
現行MINIは3代目になるが、いまのラインナップにはないモデルもある。そんな「消えたMINI」と呼ばれるモデルを紹介しよう。
●MINIクーペ
「MINIクーペ」は、量産モデルのMINIとしてははじめて、2シータークーペのコンセプトを採用したモデルだ。日本では2011年9月27日に発表されている。
MINIファミリーとしては「MINI」「MINIコンバーチブル」「MINIクラブマン」「MINIクロスオーバー」に続いて5番目のモデルとして登場している。
全長3740mm×全幅1685mm×全高1380mm(MINIクーパークーペ)と、当時の2代目MINI(3ドア)の全高1430mmよりも50mm低い全高を持ち、Aピラーの角度が13度小さくなっている。また「ヘルメットルーフ」と呼ばれた低くて平らな屋根が特徴だった。
これによりCd値(空気抵抗係数)が下がり、優れた加速性能を実現していた。発売当初から設定されたJCWモデルは、当時としては歴代のMINIモデルの中では加速性能がもっとも高く、0−100km/h加速は6.4秒だった。
またMINIとしては初めてアクティブリアスポイラーを採用。80km/h以上で走行するとスポイラーが自動で上昇した。
発売当時の車両価格はクーパーが297万円(6速MT。消費税込、以下同様)/310万円(6速AT)、クーパーSが339万円(6速MT)/352万円(6速AT)、JCWが426万円(6速MTのみ)だった。
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