輸入車ナンバーワンなのになくなった!? 現行ラインナップにはないMINIシリーズ3選
販売台数は振るわなくても希少性もあり中古市場では人気
●MINIロードスター
MINIファミリー6番目のモデルとして、日本では2012年1月に発表された2シーターオープンモデル「MINIロードスター」だ。

基本的なボディ構造は、MINIロードスターが発売される3か月前に日本に上陸した「MINIクーペ」と同じ。MINIクーペがハードトップを持つのに対し、MINIロードスターはソフトトップを採用している。
ソフトトップは手動開閉式で、コンパクトな設計のためわずか数秒での開閉が可能だった。また電動開閉式を採用しなかったことで軽量化することができたと同時に、クラシカルでエレガントなロードスターを演出していた。
オープンモデルなのにもかかわらず、トランク容量は240リッターを確保。2人乗りということもあり、レジャーや小旅行にも使えるクルマだった。
ちなみに初代から現行型まで用意される人気モデル「MINIコンバーチブル」もソフトトップを採用するオープンモデルだが、こちらはリアシートのある4座となっている。
MINIロードスターのグレードはMINIクーペと同じで、発売当時の車両価格はクーパーが334万円(6速MT)/347万円(6速AT)、クーパーSが364万円(6速MT)/377万円(6速AT)、JCWが451万円(6速MTのみ)だった。
●MINIペースマン

「MINIペースマン」は7番目のMINIファミリーとして、日本では2013年3月2日のMINIの日に登場したモデルだ。
SUVである「MINIクロスオーバー」をベースに2ドア化。考え方としては、現在のBMWのSUV、Xシリーズの奇数数字モデル(「X1」「X3」「X5」「X7」)に対する偶数数字モデル(「X2」「X4」「X6」)のようなもので、SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)を名乗っていた。
2013年当時、MINI5ドアは発売されておらず、また当時のMINIクラブマンは右側がクラブドア、左側が1枚ドアの「変則1+2ドア」で、後席ドアを持つモデルはMINIクロスオーバーのみだった。
「MINI(小さい)なのに大きい」と揶揄されながらも、その広さと使い勝手から、当時のMINIラインナップのなかでMINIクロスオーバーは一番の人気があり、販売の主流だった。
そんなMINIクロスオーバーをベースとしたMINIペースマンは、4人がゆったりと座れる室内空間が魅力。MINIのラインナップとしてはじめて「ラウンジコンセプト」を採用、ゆとりある後席はとくに人気が高かった。
発売当時の車両価格はクーパーが312万円(6速MT)/325万円(6速AT)、クーパーSが362万円(6速MT)/375万円(6速AT)。4WDのクーパーS ALL4は396万円(6速AT)だった。
のちにクリーンディーゼルエンジン搭載のクーパーDや、JCWも登場している。
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今回紹介したMINIの3つのボディタイプは、現行モデルではすでに販売されていないが、その希少性もあってか中古車市場では高値で流通している。
Writer: VAGUE編集部
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