新型コロナ感染終息に向けて一致団結! 国内外の自動車関連企業もマスク製造へ!

海外のクルマ関連企業も続々と新型コロナ対策に貢献

● ランボルギーニ

 ランボルギーニは呼吸シミュレーターの共同開発と製造のために、イタリアの人工呼吸器トップメーカー、 シアレ・エンジニアリング・インターナショナルグループに対する技術的支援を発表しています。

ランボルギーニ工場で医療用マスクが製造される様子
ランボルギーニ工場で医療用マスクが製造される様子

 呼吸シミュレーターは、人工呼吸器を認定検査機器で最終検査をする前段階で、性能の初期評価をするために使用されるものです。

 ランボルギーニは、自社3Dプリンティングラボでシミュレーターの設計、製造、検証をわずか2週間で完了させ、構成部品の最適化を果たし1週間に18台のペースでのシミュレーターの生産を可能にしています。

 また、これと並行して、HP Jet Fusion 3D 4200プリンターを使用し、0.08mmの精度での印刷を可能にするMJFテクノロジーを活用したポリカーボネート製医療用フェイスシールドの生産も続けています。

●グループPSA

 プジョー、シトロエン、DS、オペル、ヴォクスホールなどの自動車ブランドを擁するグループPSAは、コロナウィルスの蔓延の状況を踏まえ、それに対抗すべき取り組みとして、約40万枚のマスクを病院、救急施設や自治体に寄付しました。

 また、グループ内の医療施設の主導によって、ミラノ、マドリード、そしてミュールーズにも医療装備(AED=自動体外式除細動器や応急措置キット、手袋等)の寄付を推進。病院の職員や医療従事者に対し、パリ、マドリード、リスボンなどの都市内に自社が保有する車両を提供しています。

 ほかにも、フランスの3社(Air Liquide、Schneider Electric、Valeo)と共同で1万台の人工呼吸器を、2020年4月上旬から翌5月中旬での完成をめどに50日以内で製造するというプロジェクトを推進。グループ自社のポワシー工場では、人口呼吸器の本体部分の製造に乗り出すべく、ワークショップが開催されました。

 さらに、エール・リキードのアントニー工場には、自社グループ内からボランティア社員を派遣し、人工呼吸器の生産力向上に貢献しています。

 そしてブラジルブランチでは3Dプリンターを使って、感染患者と接触を余儀なくされる医療従事者が利用するためのフェイスシールドのパーツ製造に着手。出来上がったフェイスシールドは公的な医療施設に寄付される予定です。

●ミシュラン

 ミシュランは、世界的な新型コロナウィルス感染拡大抑制のために、欧州の10拠点でマスクおよび医療従事者向け防護フェイスシールドの生産を開始すると発表しました。

 生産するマスクは、使い捨て用と再利用可能の2種類で、事業展開する国々の医療機関や従業員に提供する予定です。

 まずは欧州の10拠点で毎週約40万枚の使い捨てマスクを生産し、順次増産していく方針としています。

 再利用可能マスクについては2020年5月までに週100万枚、翌6月には週500万枚のペースでの生産を目標としており、再利用可能マスクは洗浄可能で交換可能なフィルターにより100回まで使用可能なため、500万枚は使い捨てマスク5億枚に相当します。

 また、フランスの病院からの要請により、医療従事者向けの滅菌可能なポリカーボネート製フェイスシールド(防護マスク)の製造も開始しており、4月中旬以降に1万枚を外部委託生産予定です。

 ミシュランはこのほかにも人工呼吸器、医療機器部品、医療用クッション、手の消毒剤などの生産プロジェクトに着手しており、今後も行政や業界団体と連携を図りながら、必要な支援をおこなうとしています。

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