カクカクだけど美しい!? 直線デザインのイケてる車3選
美しいイギリス製ミッドシップカーとは!?
●ロータス「エスプリ」
ロータスはイギリスを代表する、スポーツカーメーカーです。創業した故コーリン・チャップマン氏は天才的な技術者で、もともとは裏庭で自らレーシングカーを作ってレースに出るという「バックヤードビルダー」から会社を興し、F1に参戦するほどの成功を収めます。
レースに出る傍らで、市販車(キットカー)の製造もおこなっていたロータスは、1950年代後半から本格的なスポーツカーの生産をおこない、数多くの高性能車が誕生。
なかでもFRの「エラン」やミッドシップの「ヨーロッパ」がヒット作となりましたが、1976年に登場した「エスプリ」は、それまでのライトウェイトスポーツではなくGTカーとして開発されました。
エスプリはバックボーンフレームにFRP製ボディを搭載する、ロータスでは定番となっていた手法でつくられ、2リッター直列4気筒エンジンをリアミッドシップに縦置きに搭載。
デザインは直線基調のキャビンとラウンドしたボディを融合させた、スピード感あふれるフォルムを実現しています。
当時、日本で起こったスーパーカーブームや、映画「007私を愛したスパイ」でボンドカーに採用されたことで、エスプリはヨーロッパと並んでロータス車のなかでも人気のモデルでした。
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曲面を多用したモデルなら美しさの表現は難しくないと思いますが、直線基調なモデルではデザイナーの手腕が問われます。
今回紹介した3モデルの場合は、まさに優秀なデザイナーの手によって美しさが表現されたといっていいでしょう。
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