3列SUV市場に変化あり? 王者マツダ「CX-8」が前年比約6割に激減のワケ
なぜCX-8は魅力的なのか…
CX-8は、2017年12月に発売されました。当初は2.2リッターディーゼルエンジンのみを設定していましたが、後に自然吸気とターボの2.5リッターガソリンを追加するなど徐々にラインナップを増やしています。
マツダは、CX-8を新たに投入するに伴い、これまでラインナップしていたミニバンの「プレマシー」や「ビアンテ」の販売を終了しました。
また、当時の代表取締役社長兼CEO・小飼雅道氏は、次のように述べています。
「CX-8は、マツダらしい走りやデザイン・質感を備えながら、3列目まで大人がしっかり座れるパッケージングを実現した新型クロスオーバーSUVであり、多人数乗車とともに上質さをお求めになるお客さまに向けた、マツダの新しい提案です」
このコメントの通り、CX-8は3列目のシートを補助席的なものとせず、6人/7人が余裕を持って乗れるミニバンに代わる居住性を追求したSUVとして登場したのです。
世間的に3列シートSUVはどれほど求められているのでしょうか。
ミドルサイズで人気SUVであるエクストレイルでは、ガソリン車で2列シート車/3列シート車を設定。そのうち3列シート車は、わずか8%ほどでした。
同様に、2018年8月に登場したCR-Vもガソリン仕様に2列シート車/3列シート車を設定しています。発売1か月のデーターでは、3列シート車を選んだ購入車は32%となり、多くのユーザーが2列シートを購入しているようです。
また、ランドクルーザーではほとんどが3列シート車を選択しているといい、サイズが大きくなるほどに3列シートの人気が高くなるといえます。
これらの3列目のシートは基本的にエマージェンシー用となりますが、CX-8では「大人がしっかり座れる」というように、2列目と同等の空間を設定しているのです。
また、2種類のガソリン車とディーゼル車というエンジンラインナップなど、「ミニバンは嫌」、「ディーゼルが良い」、「3列目をよく使う」といったニーズを持つユーザーには、CX-8は良い選択肢といえるかもしれません。
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