コロナ禍の影響まだ受けず? トヨタ「カローラ」販売増 欧州市場の動向
電動車が一般的になってきた?
2月の販売台数がマイナスとなった状況に反して、電動車(EV/ハイブリッド)は好調が続いています。販売台数は、2019年2月の7万5400台から13万5500台へと大幅に増加傾向にあるようです。
この80%以上の増加は、著しく少ない販売台数となったガソリン車とディーゼル車の引き換えによって生まれました。
前出のMunoz氏は「2020年になってこれまでのところ、欧州で展開している自動車会社にとって、電動車は唯一の命綱だ。これは良い知らせといえるだろう。なぜなら、業界の電動化計画が、とうとう消費者から肯定的な反応として返ってきたからだ」と付け加えています。
さらには、電動車の台数は、欧州で最大の市場であるドイツやフランスでは2倍以上に。乗用車のなかで電動車が占めるマーケットシェアは、ノルウェーが75%、スウェーデンで33%、フィンランドで31%、オランダで22%、ハンガリーで17%という状況です。
欧州主要の5カ国のなかでは、フランスが先頭に立っており14%、イギリスが13%、ドイツが11%、スペインが10%、イタリアでは8.6%となりました。
電動車が、現実的なガソリン車とディーゼル車の代替となっているため、SUVは競争の激しい環境のなかで今も苦しい状況にあるといいます。
2月のSUVの販売台数は、前年同月比1.7%減となる41万5300台となり、年度累計でも、昨年同期比1.4%減となる86万5500台でした。
減少の理由は、ラージSUVが17%増と大きく成長しているのに対し、コンパクトSUVが3.7%減少しているためで、SUVの販売台数は減少しているが、市場全体が縮小しているため、マーケットシェアは拡大しているといえます。
なお、ミドルサイズのモデルが、すべてのセグメントのなかでもっとも大きな成長を記録。これは新型となったBMW 3シリーズと、フォルクスワーゲン「パサート」の影響が大きいです。
2モデルを合わせた台数は、ミドルサイズのセグメント全体の31%を占め、2019年と異なるのは、同サイズの好調な結果はテスラ「モデル3」によるものではないことで、2月は6%減を記録しています。
2019年のセダンは、消費者に2番目に好まれたボディタイプとなりました。世界全体では1885万台を販売し、乗用車全体の4分の1に相当していますが、2月セダンの台数は6.8%減少するなど、刻々と新車市場の動向は変化していることが伺えます。
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