安い中古車でも車両保険は必要? 保険を使うべき修理費の限度はいくら?

保険使用で等級が下がるか、使用しないで自費負担するか、お得なのはどっち?

 車両保険ですが、駐車場などでぶつけたり、狭い道で曲がりきれずにボディに傷がついたなど、自損事故にも使えます。

 しかし、保険を使って修理代を補償してもらったのはいいのですが、毎年積み上げてきた等級(保険の割引率)が下がってしまい、翌年の保険料は下がった等級の金額になります。おおむね保険を使用した場合、等級はその補償額によって1等級から3等級下がるとされています。

車両保険を使うか使わないかの分岐点は修理費30万円!?
車両保険を使うか使わないかの分岐点は修理費30万円!?

 任意保険のみと任意保険+車両保険の保険料は、保険会社によって利率が違うため一概にはいえないのですが、年間にして数万円は違うといわれています。

 ここに等級ダウンを組み合わせると年間の保険料はさらに高くなり、たとえば3等級ダウンの場合は、同じ等級に戻るまで3年かかるということです。この保険料の差額を高いと取るか、修理代に比べたら安いと感じるかは、各自の判断による部分ではあります。

 一般的には、高額な新車は時価額も高いため、車両保険に入っていた方が安心です。一方で、安く購入した中古車は時価額も低いため、車両保険に加入してもいざというときの補償額が低く、車両保険に入るメリットが少ないといわれています。

 なお、損害保険料率機構が集計した利率では、任意保険に加入している人で車両保険まで加入しているのは43.8%(2017年度)。約半数以上の方が車両保険に未加入となっています。

 数年間高い保険料を払ってもいいので車両保険で補償してもらう場合、どの程度の修理費なら損をしないのでしょうか。

 これも一概にはいえませんが、30万円を超える修理費の場合は車両保険を使うほうが得策でしょう。しかし、これ以下の修理費の場合は、保険を適用してしまうと、補償してもらった額より等級が下がったことで高くなった保険料が高くなる可能性もあります。

 また、高級車を新車で購入した場合、最初の数年は車両保険に入るのがおすすめです。たいていの国産車では、時価額は10年でなくなるといわれており、中古車を購入した場合は対人・対物の補償がしっかりした任意保険だけで十分でしょう。
 
※ ※ ※

 車両保険は、大きな自損事故や修理額が大きい破損の場合に有効です。ただし、保険料が割高になるため、加入するかどうか迷う人もいるでしょう。

 運転に自信がない人は、安心料として車両保険に加入し、何年か経ったら外すのがいいのかもしれません。

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