ブラジル製ジムニーがヤバいほどカッコイイ! ユニークな南米モデル5選
クルマの販売は世界中でおこなわれていますが、なかでもユニークな市場が南米です。国内メーカーも古くから南米で販売しており、いまでは独自の車種が存在。そこで、日本では売っていない南米のクルマを5車種ピックアップして紹介します。
こんなクルマあったの? ユニークな南米のモデル
現在、南極を除くすべての大陸で自動車の販売がおこなわれていますが、なかでもユニークな市場が南米です。
ブラジル、アルゼンチン、コロンビア、エクアドルは中古車輸入が禁止されていることから、南米には多くの完成車メーカーが操業しており、とくにブラジルは自動車大国としても有名です。
また、現地で販売されているクルマのなかには、ほかの地域では売っていないような南米独自のモデルも存在。
そこで、とくに珍しい南米のクルマを5車種ピックアップして紹介します。
●ホンダ「WR-V」
ホンダは販売する地域のニーズに合わせたクルマを開発するために、世界各地に開発拠点となる研究所を設立し、独自車種を販売しています。
そのなかの1台が2017年に発売された「WR-V」で、ブラジルの“Honda R&D Brazil”がデザインしたコンパクトSUVです。
WR-Vは日本の先代「フィット」に相当する「ジャズ」のFF車をベースにフロントマスクを変更しただけでなく、バンパーやフェンダー周り、ルーフレールなどが装備され、最低地上高が上げられていることで力強いSUVらしさを表現。
エンジンは1.5リッター直列4気筒を搭載し、ブラジルならではのガソリンとエタノールのどちらにも対応した「フレキシブル・フューエル・ビークル」となっています。
なお、WR-Vはインドでも販売しており、こちらはインド生産の1.5リッター直列4気筒ディーゼルエンジン搭載車も用意されています。
●スズキ「ジムニー」
スズキ「ジムニー」は小型軽量なボディと耐久性の高いラダーフレーム、前後リジッドサスペンション、大径タイヤの採用により、高い悪路走破性能を発揮する本格的なクロスカントリー4WDです。
歴代ジムニーは海外でも人気があり、アジア圏を中心に欧州、北米、南米などで派生車や現地生産車を含め、数多く販売してきました。
なかでもスズキはブラジルの現地法人と契約を結び、2008年からエタノール燃料対応モデルの販売が開始され、2012年には現地生産のブラジル製ジムニーが登場しました。
先代ジムニーをベースにしたブラジル製ジムニーは、最高出力85馬力の1.3リッター直列4気筒エンジンを搭載し、4つのバリエーションを展開。
もっともワイルドな「フォレスト」は、角型オーバーフェンダーやゴツいデザインのバンパー、渡河用シュノーケルや大径オフロードタイヤが装着されるなど、完全にオフロード走行に特化したモデルとなっています。
見た目はまるでジムニーのカスタマイズドカーのようで、国内で走らせたら注目度満点です。
なお、ブラジルでは日本の「ジムニーシエラ」に相当する現行モデルも併売されています。
●フォルクスワーゲン「T2 コンビ」
フォルクスワーゲン「タイプ1(通称:ビートル)」のコンポーネントを流用したモデルは多数存在しますが、そのなかのひとつがキャブオーバー型のバン・ワゴンモデルである「タイプ2」です。
なかでも1950年に発売された初代タイプ2は、アメリカで大ブレイクして今も人気があり、日本にも並行輸入のかたちで多くの個体が上陸しています
またフォルクスワーゲンは古くから南米に工場を設けています。2003年まで生産されたメキシコ製ビートルが有名ですが、ブラジルではタイプ2などの生産がおこなわれてきました。
1975年まで第1世代の「T1」を生産しており、1975年からは第2世代の「T2」の生産に移行し、ボディタイプはワゴンの「バス」、貨客兼用の「コンビ」、バンの「フルガオ」、トラックの「ピックアップ」をラインナップ。
当初は空冷水平対向エンジンを搭載し、後に水冷エンジンへ移行。さらにエタノール燃料にも対応するなどアップデートがおこなわれ、T2は2013年まで38年間も製造されました。
その最後を飾る「コンビ ラストエディション」が600台限定で発売され、歴史に幕を閉じます。
写真見る限り、結構いいなぁ。