ポルシェ濃度高し! 「マカン」の売れ線モデル「GTS」に試乗してみた

ポルシェ濃度の高まったマカンGTSの走りとは?

 今回はエストリルサーキットを起点に、周辺の一般道を1時間ほど試乗したのだが、一般道でもSUVのルックスからは想像もできない、キレ味抜群の走りを楽しむことが出来た。エンジンは基本的には高回転型で、回転が上がるほどにパワーが弾ける感覚が強く、1750rpmで最大トルクを発生させるだけあり、低回転域でもとても粘り強く、低速域でもとても扱い易くなっている。

ポルシェ アクティブ サスペンション マネジメントシステム(PASM)は、路面状況やドライビングスタイルに応じて各ダンパーの減衰力を無段階にアクティブ調節する
ポルシェ アクティブ サスペンション マネジメントシステム(PASM)は、路面状況やドライビングスタイルに応じて各ダンパーの減衰力を無段階にアクティブ調節する

 それでいてアクセルペダルを深く踏み込めば、スポーツカー顔負けの強烈な加速を披露。コーナーでは、ポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)が、後輪左右の駆動トルクを最適に制御し、俊敏なコーナリングと優れたスタビリティを実現している。

 ドライビングフィールも非常にダイレクト感が高く、ポルシェらしい感覚を味わうことができる。特にステアリングフィールは、フロントタイヤが路面を捉える感覚が手の平に直接伝わってくるようで、一般的なSUVとはまったくの別モノ。Sと比較してもワンランク上のポルシェ濃度だ。

 乗り心地は、基本的には硬質な印象なのだが、デイリーユースにも問題なく使える高い快適性を実現している。今回の試乗車は、標準のポルシェアクティブサスペンションマネージメント(PASM)にオプションのポルシェセラミックコンボジットブレーキ(PCCB)を組み合わせた仕様だった。

 おそらくより快適であろうと思われる、車高調整機能も備えたオプションのエアサスを特に欲しいと思わないほどフラットで上質な印象を受けた。

 スタイリッシュで実用的なSUVでありながら、ポルシェの名に相応しい卓越したパフォーマンスを従来以上に高いレベルで楽しめる新しいマカンGTSは、今後も世界でマカン人気を牽引する事になりそうだ。

スポーツ性を追求したマカンのフロントシートは、高めのポジションとなっており、優れた視界を確保するとともに、路面との緊密な一体感も確保
スポーツ性を追求したマカンのフロントシートは、高めのポジションとなっており、優れた視界を確保するとともに、路面との緊密な一体感も確保

●Porsche Macan GTS
ポルシェ・マカンGTS
・車両価格(消費税込):1038万8889円
・全長:4686mm
・全幅:2098mm
・全高:1609mm
・ホイールベース:2807mm
・車両重量:1985kg
・エンジン形式:V型6気筒ツインターボ
・排気量:2894cc
・エンジン配置:フロント縦置き
・駆動方式:4輪駆動
・変速機:7速PDK
・最高出力:380ps/5200-6700rpm
・最大トルク:520Nm/1750-5000rpm
・0-100km/h:4.9秒
・最高速度:261km/h
・公称燃費(WLTC):12.8km/L
・ラゲッジ容量:488〜1503リッター
・燃料タンク容量:65リッター
・サスペンション:(前)独立ダブルウィッシュボーン式、(後)独立アクスルキャリア付台形リンクアクスル式
・ブレーキ:(前)対向6ピストン、Φ360mmベンチレーテッド・ディスク、(後)シングルピストン、Φ330mmベンチレーテッド・ディスク
・タイヤ:(前)265/45R20、(後)295/40R20
・ホイール:(前)9.0Jx20、(後)10.0Jx20

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