おもしろいギミックを採用したけど絶滅!? ヘッドライトが特徴的な車5選

クルマのデザインで多くの人が重視するのがフロントフェイス、つまり顔です。フロントフェイスを見ただけで、全体の印象が決まると言っても過言ではありません。なかでもヘッドライトは顔のパーツでいう目にあたります。そんな目が特徴的なクルマを5車種ピックアップして紹介します。

現在は見かけなくなった個性的なヘッドライトとは

 クルマの正面部分は「フロントフェイス」など、「顔」に例えられます。このフロントフェイスは、クルマのキャラクターを印象付ける重要な要素です。

昔のヘッドライトはユニークなデザインやギミックがあった!?
昔のヘッドライトはユニークなデザインやギミックがあった!?

 とくにヘッドライトは「目」にあたり、クルマの表情を決めるパーツで、近年は「ツリ目」がトレンドになっています。

 一方、これまでヘッドライトにはさまざまな種類が誕生しては消えていきました。そこで、個性豊かなヘッドライトを持つクルマを5車種ピックアップして紹介します。

●日産「フェアレディZ」

デザインとエンジンが一新され、次世代のスポーツカーへと生まれ変わった「フェアレディZ」
デザインとエンジンが一新され、次世代のスポーツカーへと生まれ変わった「フェアレディZ」

 1983年に発売された日本を代表するスポーツカー、日産3代目「フェアレディZ」は、初代から2代目へと受け継がれた丸型ヘッドライトから一転、角型へと変更されました。

 そして、伝統的なクサビ型のスタイリングを継承するために、セミリトラクタブル式を採用しているのが特徴です。

 この半目を開けたようなセミリトラクタブル式ヘッドライトは、消灯時の空力特性と安全基準で求められる点灯時のライトの地上高を両立。

 通常のリトラクタブル式は、ライトカバー後端あたりを軸に回転してライトを露出させるのに対し、3代目フェアレディZでは点灯時にライトが垂直に移動する構造となっており、日産は「パラレルライジング・ヘッドランプ」と呼称していました。

 デビュー当初に搭載されたエンジンは、2リッターと3リッターのV型6気筒SOHCターボのみで、3リッター車の最高出力は当時の最高値となる230馬力(グロス)を発揮。

 後に2リッター直列6気筒DOHCターボと、3リッターV型6気筒DOHC自然吸気エンジンが追加されました。

 また、2シーターと4シーター(2by2)のラインナップは初代から継承され、ルーフの一部が脱着式で手軽にオープンエアを楽しめる「Tバールーフ」仕様も2代目から受け継がれています。

 フェアレディZらしさを維持しつつも、優れた空力特性や当時トレンドだったターボエンジン中心のラインナップとするなど、まさに新時代を感じさせるスポーツカーでした。

●ホンダ「バラードスポーツCR-X」

スポーツマインドあふれるコンパクトカーの「バラードスポーツCR-X」
スポーツマインドあふれるコンパクトカーの「バラードスポーツCR-X」

 ホンダ「バラードスポーツCR-X」は、同社の人気モデル「シビック」の姉妹車である「バラード」から派生したFFスポーツクーペです。

 デビューは1983年7月で、じつはベースの3代目シビックより2か月早く登場しています。

 ボディは2+2シーターの3ドアハッチバッククーペで、小型かつ軽量なボディを活かしたシャープなハンドリングが特徴です。

全長3675mm×全幅1625mm×全高1290mm、ホイールベース2200mmというボディサイズは、小振りだった初代「フィット」よりさらにひと回りコンパクトです。

 搭載されたエンジンはすべて直列4気筒で、1.3リッターと1.5リッターのSOHCで、後に1.6リッターDOHCが追加されます。

 トランスミッションは3速ATの設定もありましたが、スポーティなモデルらしく5速MTが圧倒的に人気。

 ヘッドライトは前期型がセミリトラクタブルなのですが、ライト自体は固定されて動かず、ライトの上半分ほどを覆うカバーだけが動くというもので、まぶたを少し開くイメージです。

 このヘッドライトはシビックとの違いが明確で好評でしたが、1985年のマイナーチェンジを機に一般的な固定式へと改められました。

●シボレー「コルベット」

アメリカンスポーツカーの象徴的存在「コルベット」
アメリカンスポーツカーの象徴的存在「コルベット」

 アメリカは自動車先進国であると同時に、その責務として安全性や環境問題に関する規制の多い国でもあります。

 とくにヘッドライトの規制は厳しく、1984年に連邦自動車安全基準が改定されるまで、規格サイズのライト装着が義務付けられていました。

 それはアメリカを代表するスポーツカーのシボレー「コルベット」も例外ではなく、1983年に登場した4代目までは、規格サイズのヘッドライトが装着されています。

 しかし、スポーツカーに似つかわしくない規格サイズのライトをそのままにすることはなく、2代目モデルからはリトラクタブル式を採用。以降5代目まで続くコルベットのデザインアイデンティティへと昇華させています。

 なかでもユニークなのが4代目コルベットに採用されたリトラクタブルの仕組みで、多くのリトラクタブル式は前端が持ち上がってライトを露出するのに対し、180度回ってライトが露出する方式を採用。

 ヘッドライトユニットの裏と表が入れ替わるという、特別なスポーツカーらしいギミックとなっています。

 そんな4代目コルベットに搭載されたエンジンは、当初205馬力の5.7リッターV型8気筒OHVでしたが、細かい変更が加えられ徐々にパワーアップ。

 1989年にはハイパフォーマンスグレード「ZR-1」が登場し、オールアルミニウム製の5.7リッターV型8気筒DOHCエンジンを搭載し、最高出力375馬力を誇りました。

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4件のコメント

  1. なぜ、ライトの記事を書いて、動作の写真や動画を載せてないのか?ネットで調べて、簡単に編集する記事はいい加減にしていただきたい。

    • せっかく内容的に楽しそうな内容なのに、そこがないのは本当にもったいないですよね

    • 上から目線で草

  2. ライト関連で面白いといえば、シトロエンDSを書かずしてどうするんでしょう?
    詳細はwiki見てもらえばわかりますし探せば動画とかもあると思います。
    あと反転するライトはアメ車ならかなり古くから他にも結構ありましたよね?

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