庶民の足車がとんでもない事に! 大衆車ベースのスペシャルモデル3選
フォルクスワーゲンが本気になったクロカン4駆とは!?
●フォルクスワーゲン「ゴルフ カントリー」
フォルクスワーゲンが販売していた「タイプ1(ビートル)」は、大衆車の元祖といえる存在です。
そしてタイプ1の後継車として1974年に「ゴルフ」が発売。いまでこそゴルフはプレミアムなコンパクトカーに位置していますが、本来は大衆車として開発されました。
1983年には2代目ゴルフが発売され、1990年に派生車として「ゴルフ カントリー」が登場。
ゴルフ カントリーは4WDモデルの「ゴルフ シンクロ」をベースに最低地上高を大幅に上げ、フロントにスチール製のグリルガードや背面スペアタイヤを装着。
シャシが強化され、タイヤもオフロード寄りのブロックパターンを履くなど、本格的なクロスカントリー4WD車に仕立てられています。
なお生産は、現行モデルのメルセデス・ベンツ「Gクラス」やトヨタ「スープラ」と同様に、オーストリアのマグナシュタイアが担当しました。
1991年に、日本にも正規輸入されましたが、ゴルフ カントリーはセールス的には成功したといえず、いまでは非常に希少なモデルとなっています。
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2020年1月に、トヨタは「GRヤリス」を発表しました。ベースの「ヤリス」は「ヴィッツ」の後継車で、ベーシックなコンパクトカーです。
このヤリスに272馬力を発揮する1.6リッター直列3気筒エンジンを搭載し、モード切り替えが可能な可変トルク型フルタイム4WDシステムを採用するなど、GRヤリスはまさにモンスターマシンに変貌しています。
マーチスーパーターボの頃と比べると高度に電子制御化されていますので、安心して運転できるはずですが、それでもスペックを見る限りは、かなりのじゃじゃ馬ではないでしょうか。