よくぞ作った! 奇抜すぎる個性的な軽自動車5選

軽自動車初のハイブリッドは奇抜すぎ!?

●スズキ「ツイン」

ニッチなところを攻めるも成功しなかった「ツイン」
ニッチなところを攻めるも成功しなかった「ツイン」

 2003年に発売されたスズキ「ツイン」は、その名のとおり乗車定員2人の軽自動車で、小さくて丸いユニークな外観デザインが最大の特徴です。

 全長2735mm×全幅1475mm、ホイールベース1800mmというボディサイズにより、最小回転半径は3.6mで、狭い道や駐車場での取り回しが非常に優れていました。

 搭載されたエンジンは660cc直列3気筒自然吸気で、最高出力は44馬力ながら車重560kg(ガソリン「A」グレードMT車)の軽量ボディには十分なパワーを発揮。

 また、最大出力6.8馬力のモーターをエンジンとトランスミッションの間に搭載して、発進や加速時にエンジンをアシストする、軽自動車初の市販ハイブリッドモデルをラインナップします。

 駆動用バッテリーはバイク用の12V鉛バッテリーを改良して、16個を直列につないで合計192Vとしたものをリアに搭載しており、ガソリン車よりも130kgほどの重量増となっていました。

 価格はベーシックなガソリンエンジン車の「A」(MT車)は49万円(消費税含まず)と安価でしたが、ハイブリッドは129万円からとかなり高額に設定されたため、ほとんど売れなかったようです。

 ツインは主にシティコミューターとして使われることを想定して開発されましたが、ヒットすることなく2005年に生産を終了。非常に短命なクルマとなってしまいました。

●スバル「ヴィヴィオT-TOP」

非常にユニークな軽オープンカーとして話題となった「ヴィヴィオT-TOP」
非常にユニークな軽オープンカーとして話題となった「ヴィヴィオT-TOP」

 いまでは軽自動車の生産から撤退してしまったスバルですが、「スバル360」に代表される数々の名車を世に送り出してきました。

 そして、1992年に発売された「ヴィヴィオ」は、660ccながら直列4気筒エンジンを採用し、スーパーチャージャーを装着したモデルや、フルタイム4WD車が設定されるなど、高性能な軽自動車としてライバルに対抗します。

 数多くのバリエーションが用意された「ヴィヴィオ」でしたが、なかでも異色だったのが、1993年に発売された「ヴィヴィオT-TOP」です。

 ボディは屋根部分が取り外せる「タルガトップ」のオープンカーで、電動格納式リアウィンドウにより、全部で5パターンのスタイルが楽しめました。

 スタイルはトランクが独立した2ドアセダンで、一見すると2シーターに見えますが、かなり狭いスペースにリアシートが設置された4人乗りです。

 ヴィヴィオT-TOPは3000台の限定車として販売された希少なモデルですが、現在も中古車が流通しているので、見たことがある人も多いのではないでしょうか。

※ ※ ※

 軽自動車は日本で誕生して独自の進化を遂げましたが、世界では販売できない「ガラパゴス化」の象徴のように揶揄されています。

 そうしたなか、2019年6月にスズキ「アルト」がパキスタンで発売されました。これまでも日本の軽自動車は海外で販売されていますが、ボディサイズの変更や排気量の拡大がおこなわれて、純粋な軽自動車ではありませんでした。

 しかし、アルトの場合はボディサイズやエンジンは日本と同じで、パキスタンの気候や道路状況などに適した改良が施されたのみです。

 この試みはスズキでも初めてのことで、日本の軽自動車による本格的な海外進出への足がかりになるかもしれません。

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1件のコメント

  1. 軽のオープンカー電動自動車が無い。
    中東情勢が危機的な状況下、いつ、原油の輸入が途絶えるか❓その場合、太陽光発電による自家発電と、電気自動車って結論に到達する。リゾートで遊べる車として、屋根が無いコンパクトカーを探しているが、国産で存在していない。
    Cityカブリオレに昔乗ってたが、軽自動車として、電動で復活してくれないかなぁ❓
    ド派手な、ショッキングピンクや、エメラルドブルー、エメラルドグリーンなど遊び感覚の足として面白いと感じます。

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