輸入車というだけでステータスだった時代があった!? 日本車なのに輸入車3選
オーストラリア製の激レアモデルとは!?
●日産「ブルーバード オーズィー」
1987年に発売された日産8代目「ブルーバード」は、先進のフルタイム4WDシステム「アテーサ」が搭載された、革新的なモデルです。
当初のラインナップは4ドアセダンと4ドアハードトップだけでしたが、モデル末期の1991年に、ステーションワゴンに近いボディの5ドアハッチバック「ブルーバード オーズィー」が加わりました。
「オーズィー」という車名は、生産が日産のオーストラリア工場でおこなわれていたことから、「オーストラリアの、オーストラリア人」という意味を持つ「Aussie(オージー)」に由来します。
外観は直線基調のスタイリッシュなデザインで、前後にスポイラーを装備し、エンジンは日本仕様専用に2リッター直列4気筒DOHCを搭載するなど、スポーティなイメージに仕立てられていました。
使い勝手も良いクルマのはずでしたが、当時の日本では5ドアハッチバックは人気が無く、ブルーバード自体のフルモデルチェンジもあって、わずか3か月ほどで販売を終了。現存数が少ないため、いまではかなりレアなクルマです。
※ ※ ※
1960年代から1980年代にかけて大きな問題となったのが、日米貿易摩擦です。日本製品が大量にアメリカへ輸出されるようになると、アメリカの対日貿易が赤字に転じ、どんどん拡大していきました。
その原因のひとつが自動車だったため、各メーカーともアメリカや周辺国で生産をすることによって、日米貿易摩擦の解消に向かいます。
その結果、海外専用車も数多くつくられるようになり、グローバルでの競争力も向上するという効果も得られました。
1 2