国道の番号はどう決まる? 国道1号から何号まで存在するのか
日本全国に点在する国道。国道1号から始まるには一般的ですが、実際には何号まで存在するのでしょうか。
日本全国を繋ぐ国道とは…
日本の道路には、さまざまな種類が存在。国が管理する国道や県道、さらに細かくは市道、町道、村道などがあるほか、個人の所有する道では私道があります。では、日本全国に点在する国道の番号はどのような基準で決まるのでしょうか。
国道は、全国にまたがり存在する日本の大動脈的な役割を果たしている道です。元々、旧道路法での国道の路線は、東京を中心に神宮や府県庁所在地、師団司令部所在地などを結ぶものとして整備されていました。
1952年の新道路法改正時には、一級国道(現行道路法第5条第1項第1号に該当)と、二級国道(現行道路法第5条第1項第2号から第4号に該当)とに分けられ、前者には1桁もしくは2桁の番号を、後者には3桁の番号が付けられていました。
その後、一級国道と二級国道の分類は、1964年の道路法改正時に廃止され、現在の一般国道となっています。
一般国道の最初となる国道1号は、東京都中央区日本橋と大阪府大阪市北区を結ぶ延長約750kmの主要幹線道路です。
国道1号は、五街道と呼ばれる江戸時代の江戸を起点とする5つの道路(東海道・中山道・甲州街道・奥州街道・日光街道)のなかの東海道を元とし、横浜市よりはほぼ旧東海道と同じルートとなっています。
なお、現在の国道の路線は1号から507号まで存在していますが、このうち48路線(59号から100号)は欠番となり、1964年の道路法改正後から一般国道の追加指定には3桁の番号が付けられているためです。
そのほかにも、路線の統合や変更により109号(国道108号に統合)、110号(国道48号に変更)、111号(国道45号に変更)、214号、215号、216号(統合し国道57号に変更)が欠番となっています。
では、これらの番号はどのような基準で決められているのでしょうか。国土交通省は、次のように説明しています。
「国道の番号の付け方については、現在は基本的に、国道の追加指定ごとに北に位置するものから順に、番号が付けられています。
国道の路線を指定する際には、最初に起点と終点が定められます。国道の始まりの地点を『起点』、終わりの地点を『終点』とし、『上り』は起点に向かっていくこと、『下り』はその逆の終点に向かっていくことをいいます」
※ ※ ※
なお、大正時代の国道は「東京市より○○府県庁所在地○○に達する路線」とされていたため、全ての起点は東京(日本橋につくられた道路元標)となっていましたが、現在の国道は路線名(番号)や重要な経過地とともに起点と終点が決められているようです。
起点と終点の取り方については、道路法第5条第1項に掲げる指定基準の各号で示されている重要都市、人口10万以上の市、特定重要港湾、重要な飛行場または国際観光上重要な地などが「起点」に該当。それらと連絡する高速自動車国道や国道が「終点」となるのが一般的となります。
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