シルバー塗装がトレンド!? SUVからミニバン・軽ワゴンの共通点とは…
SUVブームが定着化した最近では、ミニバンや軽自動車でもSUVテイストを盛り込んだモデルが続々登場しています。それらのモデルでは、ある共通点が存在。それはどのようなものなのでしょうか。
SUVやSUV風の定番「スキッドプレート」って何?
最近のSUVやSUVテイストを盛り込んだミニバンや軽自動車などを見ると、前後バンパーの下部がシルバーに塗装されていることが多くなっています。なぜ、各社のモデルでシルバーに塗装されたデザインが採用されているのでしょうか。
トヨタ「RAV4」をはじめ、スバル「XV」、三菱「RVR」、日産「エクストレイル」など、前後のバンパー下部がシルバーになっているモデルは非常に多くなっています。
また最近では、ホンダ「フリード クロスター」やスズキ「ハスラー」、三菱「eKクロス」といった、ミニバンから軽自動車にまでこうした外装パーツが採用されているのです。
ちなみにRAV4の装備一覧表を見てみると、「アドベンチャー」グレードのリアバンパーには『スキッドプレート』という名前が記されています。このスキッドプレートとは何なのでしょうか。
スキッドプレートとは、アンダーガードの一種。アンダーガードは、ラリー車などがグラベル(未舗装路)を走行する際、路面からの跳ね石などからエンジンやミッション、デフ、駆動シャフトといったパワートレインを保護するためのものです。
一般的にはアルミ製の板で、WRC(世界ラリー選手権)マシンなどは、車両の下部のほとんどをアンダーガードで覆っています。
スキッドプレートは、こうしたアンダーガードとは、若干違う目的を持っています。生まれたのは1980年代のオフロード4WDの時代。
オフロード4WDは、土や岩の凹凸路面を走破するのが得意ですが、凸になっている部分を通過する際、バンパー下部やエンジン、デフなどを接触させてしまいます。
スキッドプレートは、車体を路面とのヒットから守ると同時に、接触したときに滑りやすくして、亀の子スタックを防止するために生まれました。
そのために、「スキッド(滑る)」プレートという名称なのです。元々のアイディアは、バイクのトライアル競技から来たともいわれています。
スキッドプレートは、当初は主に4WDトライアルという競技をするクルマが装着していましたが、付けるとヘビーデューティな雰囲気を醸し出すことから、競技をしないユーザーにも広がっていきます。
1990年代に入ると、自動車メーカーさえもドレスアップ効果だけを主眼としたスキッドプレート風パーツを採用したモデルを積極的に投入。本来の目的はいつしか忘れられ、4WDカスタムの定番アイテムとなっていきました。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。