シルバー塗装がトレンド!? SUVからミニバン・軽ワゴンの共通点とは…
スキッドプレートが定番化した背景とは
こうしたスキッドプレートが、オフロード4WDで定番になったのは、ある背景があります。オフロード4WDカスタムビルダーは、その事情を次のように語ります。
「1980年代末期から1990年代にかけての四駆ブームでは、グリルガード、ルーフラック、リアラダーがカスタム三種の神器と呼ばれるほどヒットしました。
とくにカンガルーバーなどと呼ばれていたグリルガードは、付けていない4WDを探すのが大変なほどでした。この頃、同時に人気があったのがパリ・ダカールラリー。
三菱『パジェロ』をベースにしたラリーマシンはグリルガードにスキッドプレートを付けていたため、このカスタムが一般でも流行していきます。
しかしその後、グリルガードは歩行者保護の点で問題があるとされたため徐々に姿を消し、バンパーの下で突起物とならないスキッドプレートだけが生き残ったのです」
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金属製のスキッドプレートはグリルガード絶滅後も生き残りますが、やがてRAV4やホンダ「CR-V」といったライトクロカンが登場すると、バンパーの一部をスキッドプレートのような形状に型押ししてシルバーに塗装するという“手法”が定番となります。
この手法は、その後のSUVやミニバン、軽自動車などさまざまなモデルに受け継がれ、ヘビーデューティブームの昨今、各モデルで多様されるようになったのです。
ちなみに、樹脂製バンパーの一部となっているスキッドプレートは、砂ならいざ知らず岩や土にぶつけたら傷や破損は免れないので、見た目重視のドレスアップということを忘れずに。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
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