3.11 東日本大震災から9年… キャンピングカーが防災需要増で人気高まる訳
キャンピングカーオーナーの被災体験で分かったこと…
今回のアンケート調査では、キャンピングカーオーナーが、実際に被災された際の体験も公開されています。
いまから25年前に発生した阪神・淡路大震災で被災した人は、次のように当時を振り返っています。
「阪神大震災では、半壊認定を受けるほどの被害を受けた家で夜寝るのは怖くて、キャンピングカーで約1か月寝起きをしました。
自宅を新築中で、当時もキャンピングカーで就寝したため、怪我することなく済んだのは一生の想い出です。普段寝ていた部屋は大型TVやタンスが倒れ、おそらく、家具の下敷きになっていたと思います」
また、2018年に北海道全域で起きた大停電に遭われた人は、次のように話しています。
「大停電の際、ソーラーパネル発電にて、スマホ、モバイルバッテリー充電をおこない、清水タンクに水を保管しました。
停電のため、家の温水ボイラーが使えず、シャワーすらできなかったのですが、キャンピングカーに装備したインバーターの電源を使って、家庭用温水ボイラーを稼働できたので、シャワーを浴びて、清潔を保つことができました。もしも、極寒の時期ならば、FFヒーターで暖まり、キャンピングカー内で暮らすことができると思います。これは命に関わる大切な要素だと思います」
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キャンピングカーは、レジャー用途だけではなく「場所・電源」といった生活に欠かせないものや、備え付けのテレビやラジオからの情報収集など、被災時には大きな役割を担う存在ともいえます。
しかし、個人所有をするには購入コストや維持・管理などさまざまな課題を解決しなければなりません。そのような場合に、自治体での防災対策の一環として、キャンピングカーがあると日常的なイベント行事から万が一の災害時まで幅広い用途で活用できる可能性があるのです。
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