話題の「オールシーズンタイヤ」は実際どこまで雪道を走れる? スタッドレスと比較した
今シーズン、海外ブランドからだけでなく、国産タイヤメーカーからも続々と登場したオールシーズンタイヤ。いま流行の兆しのあるジャンルですが、実際にはどの程度、雪道を走ることができるのでしょうか。クローズドコースで試してみました。
グッドイヤーはオールシーズンタイヤのパイオニア
この冬シーズン(2019−2020シーズン)を振り返ると、例年になく注目を浴びた商品が「オールシーズンタイヤ」です。
オールシーズンタイヤは、その名のとおり「オールシーズン(すべての季節)」ということで、春/夏/秋のドライ/ウエット路面から冬のスノー路面まで対応するタイヤになります。
オールシーズンタイヤは、高速道路での冬用タイヤ規制でも走行可能です。
いままでのように夏タイヤからスタッドレスタイヤに、スタッドレスタイヤから夏タイヤに、年2回おこなっていたタイヤの履き替えもいらず、さらに外したタイヤの保管場所もいらないというメリットもあります。そう考えると、東京や大阪、名古屋など冬シーズンにも普段あまり雪の降らない地域に住む、都会派ドライバー向けの商品といえるかもしれません。
ただし、アイスバーンと呼ばれる氷の路面は、スタッドレスタイヤほどはグリップ力がないという一面もあります。
昨シーズン(2018年−2019年シーズン)までは、グッドイヤー「ベクターフォーシーズンズ」、ミシュラン「クロスクライメート」、ファルケン「ユーロウインターHS449」、そしてグッドイヤーのSUV用「アシュアランス ウェザーレディ」などが日本で展開されていました。
今シーズンはさらに、トーヨータイヤやダンロップ、そしてヨコハマと、国産メーカーから相次いでオールシーズンタイヤが登場しました。
注目度が高まっているオールシーズンタイヤですが、その実力はどんなものなのでしょうか。福島県・裏磐梯のグランデコスノーリゾートにて、グッドイヤーが主催するオールシーズンタイヤ研修会がおこな
われました。
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オールシーズンタイヤは、1977年にグッドイヤーが「ティエンポ」という商品を北米で発売したのがその起源といわれています。
日本においては、2008年からグッドイヤー「ベクターフォーシーズンズ」を発売。以来、グッドイヤーは、オールシーズンタイヤのパイオニアとして存在感を示しています。2018年にはSUV用の「アシュアランスウェザーレディ」を日本導入しました。
ベクターフォーシーズンズが13インチから18インチの45サイズ、アシュアランスウェザーレディが16インチから20インチの13サイズと、軽自動車サイズから大型SUVサイズまでトータル58サイズを用意するのも、グッドイヤーならではの戦略です。
「アンケートを取ると、平均して75%の人がオールシーズンタイヤという言葉を認知しています」と、日本グッドイヤーの金原雄次郎社長は話します。「まだ、弊社のスタッドレスタイヤであるアイスナビシリーズに比べると20分の1くらいの販売本数なのですが、やはり今シーズンは、お客さまからオールシーズンタイヤに対しての問い合わせが多くなっています」とコメントしました。
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