個性的すぎて賛否両論あり!? 評価が微妙だったミニバン5選
マツダ最後のミニバンはアグレッシブなデザインで賛否両論!?
●トヨタ「アイシス」
日本国内専用車として開発され、2004年に発売された7人乗りミニバンのトヨタ「アイシス」は、助手席側センターピラーをドアに内蔵することで大開口を実現した「パノラマオープンドア」や、多彩なシートアレンジの採用により、優れた乗降性と積載性を誇るミニバンです。
7人乗りのシート配列は2人/3人/2人で、折り畳めば広いセンターキャビンとなる助手席タンブルシートやチップアップ機構付セカンドシート、5:5分割の床下格納機構付サードシートと、多彩な室内空間を実現。
搭載されたエンジンは最高出力132馬力の1.8リッター直列4気筒と、155馬力の2リッター直列4気筒の2種類を設定。トランスミッションは1.8リッター車が4速AT、2リッター車はCVTが組み合わされました。
2009年には新世代の「バルブマチック」エンジンを搭載して出力の向上とともに、装備の充実が図られました。
しかし、ライバルのホンダ「ステップワゴン」や日産「セレナ」、自社の「ノア/ヴォクシー」ほどの人気は得られずに、2017年に販売を終了。
なお、アイシスは一度もフルモデルチェンジすることなく、13年間も販売された長寿モデルです。
●マツダ「ビアンテ」
2008年に発売されたマツダ「ビアンテ」は、ライバルの人気に追随すべく「プレマシー」をベースに新開発されたトールタイプのミニバンです。
全長4715mm×全幅1770mm×全高1835mm(2WD)の3ナンバー専用ボディにより、同クラスで最大級の室内空間を誇っていました。
また、室内は後列にいくに従いヒップポイントが高くなるようにレイアウトされ、どこのシートに座っても良好な前方視界が得られることで閉塞感を低減。
2列目シートの足元に前後長863mmの広々としたスペースを確保して、開放感を高める「リビングモード」、2列目シートを左右に分割する「ウォークスルーモード」、そして荷物を満載に積み込むことができる「ラゲッジモード」など、多彩なシートアレンジを実現していました。
搭載されたエンジンは最高出力144馬力の2リッター直列4気筒直噴と、165馬力の2.3リッター直列4気筒の2種類を設定。
そして、ビアンテ最大の特徴は、ヘッドライトからAピラーにつながる有機的なフロントのデザインでしたが、かなり好き嫌いが別れてしまいます。
2017年にマツダはミニバン市場から撤退し、SUVに注力すると宣言。同年にビアンテの生産を終了しました。
※ ※ ※
今回紹介したミニバンのなかで印象的だったのがラフェスタ、ディオン、アイシスで、共通項としては1600mm台の全高かつスライドドアという点があります。
全高が低ければ、セダンなどからの乗り換えでも違和感なく運転できるメリットがりますが、乗降性では劣ってしまいます。
ホンダ「オデッセイ」は3代目と4代目で、低床化技術により1550mm以下の全高を実現して高評価でしたが、ヒンジドアで、5代目では全高を高くしてスライドドアになりました。
やはり、スライドドアで低い全高というのが、3車がヒットしなかった一番の理由だったのかもしれません。
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