マクラーレン、765馬力を誇るロングテール最新作「765LT」を世界初公開

マクラーレン・オートモービルは2020年3月3日、新型スーパーカー「765LT」を初公開した。765馬力/800Nmを発生する4リッターV8ツインターボエンジンを搭載。車両重量は1339kgと、クラス最高のパワー/重量比を実現している。

0~100km/h加速はわずか2.8秒のスーパーカー

 マクラーレン・オートモービルは2020年3月3日、新型スーパーカー「765LT」をワールドプレミアした。

マクラーレン「765LT」のスリーサイズは全長4600mm×全幅1930mm×全高1157mm
マクラーレン「765LT」のスリーサイズは全長4600mm×全幅1930mm×全高1157mm

 765LTはマクラーレンの「ロングテール(LT)」ラインの最高峰に位置づけられるモデルだ。

 1990年代にマクラーレンF1 GTRレースカーから始まったロングテールの歴史を引き継ぎ、2015年以降、公道を走ることが可能なLTモデルが導入されている。より軽く、よりパワフルで、一般道とサーキットの両方で高いレベルのパフォーマンスを発揮する765LTは、720Sクーペをベースにした「675LT」の後継モデルとなる。

 4リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、最高出力765馬力/7500rpm、最大トルク800Nm/5500rpmを発生。これは市販モデルとしてはマクラーレン史上もっともパワフルなモデルだ。7速SSGトランスミッションと組み合わされる。

 また、マクラーレンが得意とするカーボンファイバーテクノロジーを用いている。

 カーボンモノコックやカーボンファイバー製ボディパネル、さらにアルミニウムクラッシュボディ構造やポリカーボネート素材の活用、チタン製の軽量エキゾーストシステムなどを使うことで、720Sクーペと比較して80kgもの軽量化を実現。車両重量(DIN)で1339kg、乾燥重量でわずか1229kgとなる。

 これにより、0~100km/h加速は2.8秒、0~200km/h加速7.2秒、最高速度は330km/h、100~0km/h制動は29.5mという性能を実現している。

 マクラーレン765LTのプログラムマネージャー、Filippo D’Adamo氏は「『ロングテール』は非常に特別なマクラーレンであり、デザイナーやエンジニアが私たちにできること、どこまで行けるのかを問う1台です。

 これにより新しいマクラーレンのカーボンファイバーテクノロジーが実現し、軽量化やLTでこれまでに最大のパワーとトルク、最速の加速、最高レベルのドライバーエンゲージメントが可能になりました」とコメントしている。

 ボディカラーは17色。アルミ製のボンネットはオプションでカーボンファイバーにすることも可能。マクラーレンスペシャルオペレーション(MSO)というパーソナライズサービスでさらに細かくカスタマイズすることも可能となっている。

 車両価格は近日中に発表され、生産台数は765台という限定車となる。デリバリーは2020年9月を予定している。

マクラーレン「765LT」。乾燥重量はわずか1229kg
マクラーレン「765LT」。乾燥重量はわずか1229kg

McLaren 765LT

・全長:4600mm
・全幅:1930mm
・全高:1157mm
・車両重量:1339kg(DIN)
・エンジン形式:V型8気筒ツインターボ
・排気量:3994cc
・駆動方式:MR
・変速機:7速SSG
・最高出力:765馬力/7500rpm
・最大トルク:800Nm/5500rpm
・サスペンション前/後:ダブルウイッシュボーン/ダブルウイッシュボーン
・ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
・タイヤ:245/35R19(前)305/30R20(後)

マクラーレン史上最強のロングテール 「765LT」を画像で見る(32枚)

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