高齢者の事故が社会問題化? 安全運転のためにJAFがおこなった初の取り組みとは
自分の運転を客観的にみることが大切 それができなくなったら免許返納へ
講話のあとは、運転にも関わる目の機能や認知機能をチェックするゲームをおこないました。
JAFの「エイジド・ドライバー総合応援サイト」でも紹介されているものですが、画面に現れる数字のなかから指定の数字を数えたり、画面に表示される文字の「いろ」か「よみ」を答える、目の体操・頭の体操をおこなうことで、自身の能力レベルが自覚できます。
さらに、実際のドライブレコーダー映像を見ながら、事故回避のヒントを探っていきます。
JAFが製作した交通安全を学ぶための映像集「セーフティシアター」より、「直線道路にて」「生活道路にて」「交差点にて」「駐車場にて」の動画を見ながら、ヒヤリとしたところやなぜヒヤリとしたか、そのほかに気づいたことなどを記入します。
そして4種類のドライブレコーダー映像を再び見ながら、「どうすればもう少し余裕のある事故回避ができたか」ということについて、ほかの参加者とディスカッションをおこないました。
ほかの参加者の意見を聞くことで、最初に見た時点では気づかなかった心遣いや油断、ドライバーの焦りの気持ち、周囲とのコミュニケーション不足といった意見が出ていました。誰もが、映像から自分の運転を振り返り、新たな気づきを発見することができたようです。
さらに別のドライブレコーダーの映像を見ながら、「気づく運転、優しい運転」を意識します。
たとえば、「信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしているときは必ず一時停止する」や、「信号で停車するときは後続車のことを考えて車間を詰める」など、思いやりのある運転を意識することで、より危険を予測することができるそうです。
具体的な映像を見ることで、自分自身の運転を振り返り、欠点や癖に気づくことができます。そうした気づきがトレーニングとなり、運転することによって、脳を活性化させる効果があるそうです。
今回開催されたシルバードライバーセミナーでは、最高齢の77歳の参加者2名を含めた13名が参加しました。
参加者の多くは受講の動機として、「自分の運転を見直したい」ということを挙げていましたが、なかには「右左折時のウインカー出しが遅くなった」と能力の低下が心配で受講した人もいました。
このようなセミナーに参加する人は、もともと高い安全意識を持っています。「自分の運転マナーの見直しができた」「1年から2年後にまた受講したいと思います」など、さらに意識を高めるような感想が聞かれました。
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高齢者の特性である補償的運転行動を常に意識しつつも、逆にそれを意識できなくなってきたら、免許返納の時期が訪れたということです。
自分の運転を客観的に見て、気づくことができれば、やがて訪れる免許返納の時期も見極められるはずです。
高齢者の運転に対してネガティブなイメージが先行していますが、自分の運転を振り返り、無理のない運転を心掛けることが大切だといえます。
車を売りたいが為に永年に渡り適正と言う交通社会に欠かせない敷居を低くしてきた免許制度自体が社会問題なだけで、個人が高齢と言う避けては通れない当たり前の流れを社会問題と重て自分等の制度の欠陥のケツを持たせようなんてのは言語道断!