新型コロナウイルスに効果ある? 車内用イオン発生器は有効か
一番の有効策は車内の…
車載用の発生器は一部モデルを除いて、屋内用のモデルよりもイオン濃度が低いということも関係があるようです。
感染症系のある医療従事者は、次のように話します。
「民間の研究機関と電機メーカーとの共同試験で、ウイルスの不活化を実証していますが、多くの医療関係者はこうしたイオンがウイルス抑制に効果があるとは思っていないでしょう。
よく病院などにもイオン発生器が付いた空気清浄機が置かれていますが、『空気がきれいになればいい』程度の期待で、患者さんへのアピールがあるのではないでしょうか。
今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関していえば、湿度の増加で感染力が強くなる傾向もあるといわれています。
イオン発生器のなかには、水とイオン分子を結合させて放出するものがありますので、慎重に使用した方がいいと思います」
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これからの季節は花粉も気になるところですが、これについてはプラズマクラスターやナノイーは一定の効果があるというユーザーの声もあるので悩ましいところではあります。
ちなみに医療従事者に車内での新型コロナウイルスの予防対策を聞いてみたところ、やはり有効なのはアルコールによる除菌だといいます。
ハンドルやシフトノブ、カーナビやエアコンのボタン、ウインカーレバー、ドアハンドルなど、よく手を触れる部分を約80%の高濃度アルコールで拭くことは感染拡大予防に効果があるようです(アルコールの塗布は車内の部品にダメージを与える場合があります)。
また、大人数乗車では濃厚接触の恐れもあるので、各自がマスクを着用することも大切。さらに車内の各部に触れる前にもまず手を清潔にし、帰宅したら手洗いとうがいをするのが肝要のようです。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
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