「自走可能なラグジュアリーホテル」普通免許で運転可能な最高級ドイツ製キャンピングカーとは

時間に余裕さえあれば、予定に縛られることなく、それでいて優雅な旅をしたいもの。近年、日本でも流行しているキャンピングカーだが、海外製のラグジュアリーモデルも人気だそう。ジャパンキャンピングカーショー2020に出展されていたドイツ製モデルを紹介しよう。

いま、日本では空前のキャンピングカーブーム

 いま、日本でキャンピングカーが空前のブームとなっている。

「日本RV協会」が発表した資料によると、2018年にはキャンピングカーは国内で過去最大となる年間5600台以上もの生産台数を記録したという。

 さらに国内のキャンピングカーの保有台数は、10年前と比べて2倍以上となる11万台もの台数が保有されているとのことで、このことからもキャンピングカーの人気が高まっているのがわかる。

「デフレス グランドアルパ I7820-2」のインテリア。リアはラウンジレイアウトを採用しており、本革シートが標準装備
「デフレス グランドアルパ I7820-2」のインテリア。リアはラウンジレイアウトを採用しており、本革シートが標準装備

 キャンピングカーには大小さまざまなモデルがあるが、いくつかの種類に分類することができる。

 人気なのが、トヨタ「ハイエース」や日産「NV350キャラバン」といった商用バンをベースに架装(コンバージョン)を施した「バンコン」と呼ばれるタイプだ。このバンコンの場合、一見するだけではキャンピングカーと判断できないものが多くなる。

 そのほか、キャブオーバー(前席がエンジンの真上にある)のトラックをベースに架装された「キャブコン」というタイプも人気だ。日本のキャンピングカーの約6割が、これらバンコンやキャブコンが占めているそうだ。

 いずれもベッドやキッチン、モデルによってはトイレスペースまで設けられており、ボディサイズも日本を走るにはほど良い大きさで、日本のキャンピングカーを代表するモデルたちといってもいいだろう。

 その一方で、アメリカやヨーロッパなど海外製のキャンピングカーは、大陸の横断や各地を移動しながらバカンスを楽しむため、車内は国産モデルと比べても広く、大きく、長期間生活できるように住まいと同じ設備を整えたモデルが主流となる。

 また、国産キャンピングカーのようにベースモデルというのがないため、シャシとエンジン、それにトランスミッションだけのストリップボディにキャビンを構築していく『フルコンバージョン』という製作方法を取っているモデルも多くある。

 そのおかげで、自由度の高いインテリアを産み出しており、車内設備の充実度や質感の高さも、国産のバンコンやキャブコンと比べると目を見張るものがある。

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