渋滞の8割は自然に発生する!? 渋滞予報士が解説する渋滞回避術とは?

「渋滞予報士」とはどんな人? どうやったらなれる?

 渋滞について解説してくれた小宮さんは、NEXCO東日本の関東支社に勤務する『渋滞予報士』です。

 渋滞予報士は、高速道路の整備効果や、ネットワークの整備なども含めた複合的な視点から、「いつ・どこで・どのくらい」の渋滞が発生するかを予測しています。

上り坂で速度回復を促す看板
上り坂で速度回復を促す看板

 また、混雑する日にちや時間、ルートを避けた分散利用を呼びかける広報的な役割も果たします。

 渋滞予報士は、「気象予報士」のような公的な資格が必要ではありませんが、各支社に1名しかいないという狭き門で、単なる広告塔ではなく、渋滞の予測がしっかりできるスキルや対策を立案できる企画力なども必要です。

 なお、NEXCO中日本では『高速道路ドライブアドバイザー』、NEXCO西日本では『渋滞予測士』と呼ばれています。

「渋滞予報士という名称は、2007年に渋滞予測や渋滞対策の広告塔として、関東支社に誕生しました。現在ではNEXCO東日本の各支社(北海道・東北・関東・新潟)で1名ずつ活動しています。

 私の場合は、前の部署で高速道路の整備効果に関連する業務に携わっていた関係もあり、ネットワークの整備によって交通にどのような影響があるのか興味を持っていたのです。

 その後、希望して交通技術課に配属され、渋滞予報士になりました。ほかの社員と同じく、人事異動で配属されたNEXCO東日本の社員です」(小宮氏)

 渋滞予測も、過去3年間の実際の渋滞データを曜日配列や道路状況、料金体系、周辺イベントの有無などを加味して分析し予測し、迂回路なども提案しているそうです。

「都心部でいえば、圏央道などの高速道路ネットワークの整備に伴って、複数のルートを選択できるようになりました。

 多少遠回りでも渋滞を回避したルートのほうが目的地まで早く到着できることもありますので、交通状況に応じて高速道路も“乗り換え”するという、新しい利用方法をご検討いただければと思います」

※ ※ ※

 渋滞は、事故や工事よりも圧倒的に自然渋滞が原因となることが多いですが、ドライバーが少し注意をすることで渋滞の緩和につながります。

 また、高速道路のネットワークが整備されることで、渋滞が回避できるルートも構築されつつあります。

 出かける前に渋滞予測を確認し、出発時間やルートの計画を立ててから高速道路を利用するのが良さそうです。

【画像】渋滞は回避可能? 注意するポイントは?

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